鹿の一族@下北沢GARAGE(2020/02/01)

先週末は下北沢GARAGEにて鹿の一族ワンマンライブ。

 

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前回の都内でのワンマンライブは同じ下北沢GARAGEでフルハウスだった。で、この日もめでたいことにフルハウスである。

 

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これはつまり、鹿の一族は下北沢GARAGEでワンマンライブを開催したら当たりまえのようにフルハウスにすることが出来る、ということが確実に証明されたと考えてよろしかろう。よろしいはずだ。

たしかにこの日は土曜だったし、前回のワンマンもやはり土曜日だった。平日開催となるとワンマンでもまだ少し厳しいかもしれないが、それでもこれは相当な自信になったはずだ。

じっさい、前回のワンマンライブはおっかなびっくりとは言わないまでも、バンド側からも観客にしてもどこか探っているような雰囲気が多少感じられたような気がしないでもなかったが、この日はそういった部分は皆無だった。というか、観客の熱気が前回のワンマンのそれよりあきらかに高かったし、バンドもその熱にしっかりと応えるステージングぶりであって、とにかく会場内の一体感がハンパなかった。

で、鹿の一族の強みはなんといっても松崎ナオが書くひとつひとつの楽曲が「ポップス」としてきわめて優れているところだなー、とあらためて思った。表現的に尖った部分はあるが、マイナー寄りなミュージシャンやバンドにありがちな「閉じた感じ」がいっさいない。どの曲も優れたポップソングとしてしっかりと機能しているからこそ、昔からの松崎ナオのファンも一見さんも、お年寄りだろうと若者だろうと、男でも女でもライブを観にやってくる。

というか、去年のフジロックでのライブを観て、だからここに来たという人も少なからずいたのではないかと思う。昨年末、小田和正の「クリスマスの約束2019」がテレビで放送された直後、「松崎ナオ」がツイッターのトレンドに表示されたらしいが、それでもって、この日観に来たという人もいたんじゃないか。

いずれにせよ、いよいよ鹿の一族が上昇気流に乗ってきたのは間違いないだろう。せっかく良い流れになってきたのだから、おもいきってもう少し大きな会場でライブをやってみるのもありなのではないかと思う。