匂いに人一倍うるさいやつが「くさい」という状況

友人T君はジミー大西ばりに匂いに敏感な男だ。 とにかく匂いにうるさい。

 

まっ白 ジミー大西 画集

まっ白 ジミー大西 画集

  • 作者:ジミー大西
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/09/04
  • メディア: 大型本
 

 

たとえば飲食店に行った際、T君は必ず行う儀式のようなものがある。

食器の匂いをくんくん嗅ぐ。

なんでも

「完璧に洗い流してない食器はすぐにわかる。かすかに洗剤の匂いがするから。そういう店には二度と行かない」

のだそうだ。

以前、T君と定食屋に行った際、「匂う」という食器を嗅がせてもらったことがあるが、私にはさっぱりわからなかった。

あと、割り箸の匂いにも鋭敏だ。T君によれば「だめな割り箸」は消毒した匂いがするという。この「だめな割り箸」も嗅がせてもらったことがあるが、やはり私にはわからなかった。

ちなみにコンビニの割り箸は、

「セブンイレブンはだめ。ファミマは最近良くなった。ローソンは問題なし」

とのこと。 

なんだかわからんがすげえやつだと思った。

そんなT君だが、彼はわりと頻繁に息がくさいときがある。

「いや、おまえじたいの息がくせえよ!」

と、つい言いたくなるが、「なにかにつけてくせえくせえと言ってる奴の息がくさい」という状況がなんだかおもしろいので、いまのところ黙ったままでいる。

「すごいニオイ」#ジェットウォッシャー「ドルツ」


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