タイトルのとおりである。
ことの顛末を説明する。
先日のことだ。自宅のポストに以下の用紙が投函されていた。
J:COMさんからのお知らせの用紙である。
ようするに、J:COMさん曰く
・おまえんちの部屋んなか入ってテレビ端子の電波出力レベルを測定してやる。安定した放送電波を提供してやるためだ。
・あと、あくまでも希望する奴にはだが、J:COMサービス(有料)の案内と利用方法について説明してやる。いいか、あくまでも希望する奴にはだぞ。わかったな?
・というわけで、おまえんち行くからな。8月16~19日のあいだから好きな日選んで電話して教えろ。もしくは、同封の用紙に希望の日時を書いてFAXしろ。電話もFAXもしてこない奴は担当者が用紙を回収しに行くからな。
とのことである。
私はJ:COMさんのサービスを自動的に受けられることができる賃貸物件に住んでいる。上の用紙は、ここに越してきたときから年に一度ぐらいの割合で定期的にポストに投函されてきたものだ。で、私はその都度、めんどーなので無視してきた。
ちなみに私はかつてJ:COMさんのサービスを利用していた時期がある。だが、思ってたほどケーブルTV見ないし、インターネットの方ももっと回線が早く、しかも金額的にもJ:COMさんより安いところを見つけたのでそこと契約することにした。当然、その際、J:COMさんのサービスは解約させていただいた。それが去年のことである。
ちなみにJ:COMさんのサービスを利用していたときは上の用紙がポストに投函されることはなかったと記憶している。しかしながら、上で説明したようにJ:COMさんのサービスを解約させていただいたその後の折の先日、上の用紙が再びポストに投函されていたのだ。
正直、めんどーだな、と思った。大体からして私は自分んちに人を招き入れることに抵抗がある人間だ。
うん。今回も無視しよう。
そう考えていた。
しかし、一日二日と過ごすうちに考えが変わった。無視するのもなんだか忍びねえな、と思うようになったのだ。
というわけで、日程の都合をつけるため用紙に記載されているお問い合わせ先に電話した。
「ぜひ、電波出力レベルなるものを測定していただきたい」
そう伝えた。
ところが、なぜか断られてしまった。
いったいどういうことなのだろうか。
以下、私とJ:COMさんの中の人の会話の内容である。
J:COMさんの中の人(以下「J」)「もしもし。こちらJ:COMお問い合わせ担当の○○です」
私「あの~こないだポストにですね、電波出力レベルの測定をしたいという用紙が入ってたんでぜひにということでお電話させてもらったんですけど」
J「えーっと、それでは日程の調整ということでよろしいでしょうか?」
私「はい、そうです」
J「ありがとうございます。では、お住まいの物件名と号室を教えてください」
私「○○の××号室です」
J「ありがとうございます。それでは、日程はいつがご希望でしょうか?」
私「あのですね、僕これからフランスに語学留学に行っちゃうんですよ」
J「……はい…?」
私「で、2022年の9月20日に帰ってくるんです。その日にお願いしたいんですけど」
J「……えっと、その、すみません…3年後というのはちょっと…」
私「で、僕の名前、長州力って言うんですね。インターフォンが壊れてるんで、玄関の前で長州!長州!ってコールしてくれればすぐに出ていきますので」
J「いや、あの…」
私「あと、ラジカセ持ってきて入場曲のパワーホールをかけてください。部屋の中に聴こえるようになるべく大音量でかけてもらえれば」
J「いや、あの、すみません…」
私「はい?」
J「こちらのサービスは年で受け付けてなくてですね……あと、一年経つと担当する人間やデータも変わってしまいますので…」
私「えっ、無理なんですか?」
J「えーっと、はい……そうですね。またの機会にということで……」
私「わかりました」
J「失礼いたします」
以上である。
というわけで、残念な結果となってしまったが、とりあえず良い子のみんなは真似しないようにしていただきたい。