今年もあともう少しでおしまいなので一年のまとめ的な記事を書いておきたいと思う。
というわけで、今年リリースされた曲で個人的に気に入った曲をまとめてみた。
●Blood Orange「Charcoal Baby」
夏ごろにリリースされたアルバム『Negro Swan』に収録されている曲。『Negro Swan』自体は、なんだか似たような曲が延々と続く感じで、最後まで通して聴くのはちょっとつらいというか、正直なげえな、と感じてしまったりもするが、それでも何曲か好きな曲もあって、一番となるとこの曲だろうか。いかにもブラッド・オレンジらしいスピリチュアルな雰囲気が濃厚に漂う曲で、ヨレヨレなエレキがいい感じのアクセントになっていて、なんだか独特の中毒性がある。
●テンテンコ「ROBOT」
こちらは年始にリリースされたミニアルバム『きけんなあなた』に収録されている曲。完全に坂本慎太郎が提供した6曲目の「なんとなくあぶない」目当てで、この曲だけネットで買うつもりだったが、まあ値段もさほどしないしということでアルバムごと購入してみたら、どの曲もめっぽう良くて、なかでもとくに気に入ったのがこの曲。榊原郁恵のカバーとのことだが、全然知らん曲だった。チープなエレポップサウンド、甘酸っぱいメロディが展開されるモロ80年代テクノ歌謡。脱力感たっぷりの歌声がまたいい味出してる。あと、歌詞が狂ってる。ある意味、オカルト。キモい。でもそれがいい。
●Noel Gallagher's High Flying Birds『Alone On The Rope』
ニール・ヤングの『After The Gold Rush』を想起させる哀愁たっぷりの曲調で、ノエル兄にとってこれまでありそうでなかったような曲。ファルセット混じりのノエルの歌声に加え、バックのピアノとエレキとドラムもいい感じに枯れた味わいがある。夕方に聴くと味わい深さが半端ない。サマソニで聴きたかったな。来年に実現するであろう来日公演ではぜひ披露していただきたい。
●toe『The Latest Number』
とてもポップでまったりとしていてセンチメンタルな味わいもある曲。中盤あたりから木琴(?)や女性コーラスなども加わってくるが大仰な展開にはならず、あくまでも淡々と進行していくのが良い。個人的にtoeの歌モノは好きな曲が多いので、一度ゲストヴォーカルなし歌モノオンリーのアルバムを作ってもらいたいと思う。あと、来年こそはライブを観に行きたい。
●椎名林檎と宮本浩次『獣ゆく細道』
- アーティスト: 椎名林檎& 宮本浩次
- 出版社/メーカー: UNIVERSAL MUSIC LLC
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大物同志のコラボ曲というと、とりあえずやってみました、みたいな感じで、冠に曲の出来が追いついてないパターンが多い印象があるが、この曲は、静の椎名林檎と動の宮本浩次、あるいは、椎名林檎のクールネスと宮本浩次の熱情っぷり、というお互いの個性・魅力が曲の中で見事に表現されていて、もう、なんちゅうか、とにかく素晴らしい。やっぱ椎名林檎って優れたミュージシャンであるのと同時に稀代の策士だな、とあたらめて思った。そのうち海外の大物ミュージシャンともコラボったりするんじゃなかろうか。
●宇多田ヒカル「Good Night」
メロディの美しさで言ったらダントツでこの曲。全編メロディがサビなんじゃないかと思えてしまうぐらい素晴らしい。そして、泣ける。とくに「♪ハローぼくは~」ってところを聴くと毎回ぐっとくる。歳だな。念願叶ってはじめてライブも観に行けたしほんとうに良かった。まあ、この曲はやってくれなかったんだけど。それは次の機会で、ということで楽しみにしておく。
●ネクライトーキー「オシャレ大作戦」
先月リリースされた待望の1stアルバム『ONE!』はどの曲も良くてけっこう気に入っているが、一番となるとこの曲。いいねえ。若さがはじけてます。ピチピチです。でも勢いだけではなくて、ドラムやキーボードの鳴らし方とか、巷によくあるヒット曲的なポップロックソングとはちょっと趣が異なるような巧妙さもあるのが素晴らしい。歌詞も青春ソング風でありながらどこか人を食ったような風情があるのが良い。とくに「♪渋谷でへへイヘーイ」って部分が良い。「♪新宿でへへイヘーイ」でも「♪池袋でへへイヘーイ」でもないのが良い。ましてや、「♪巣鴨でへへイヘーイ」なんてもってのほかだ。とにかく「♪渋谷でへへイヘーイ」ってのが、よくわからんがセンスがあるなあと思う。
●鹿の一族「先人の教え」
以上。
とりあえず来年はこのブログをもうちょっとどうにかしたい。
おしまい。