己のiPodに入っている楽曲をシャッフルし出てきた5曲を放送大学ばりに大真面目に語る毎度お馴染みの企画の第6回目であるが、前回残りが1587曲となっていたはずだがなんのかんのでまた曲が増えてあと1606曲になってしまった。
まあ。終わらない。
少なくともいまの気まぐれなペースで更新を続けているようでは、どう考えても終わるわけがない。
しかし、俺の気まぐれな性格をどうこうするなんてのはいまさら無理な話だ。
なので、気まぐれついでに本日は年末特別編として5曲プラス2曲の計7曲を語ってみようと思う。5曲が7曲つって、べつにたいした数ではないが、まあそれなりに頑張って書くつもりなので、盆と正月とフジロックと浅草サンバカーニバルがいっぺんにやって来たかのごときお得感を味わっていただければ幸いだ。
【26曲目】Helen Merrill『Don't Explain』
この曲が収録されているアルバム『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』のことを、以前『タモリ倶楽部』でタモリが絶賛していた。後日ブックオフに行ったら棚にあったので、なんとなく買って聴いてみた。想像していた以上にいいアルバムだった。
さすが芸能界一のジャズ通・タモリだ。芸能人の言っていることもバカにできないな、と思った。
いつかプログレのアルバムを探すときは、高嶋兄の意見を参考にしよう、なんてことも思った。
【27曲目】FISHMANS『なんてったの』
この曲で特筆すべきは柏原譲のベースだ。ふわふわとした浮遊感溢れる心地よいフレーズがこの曲のポップな魅力をより際立たせている。初期フィッシュマンズの代表曲のひとつと言えるだろう。
【28曲目】Scoobie Do『DARLIN'』
ゆらゆら帝国のアルバム『ゆらゆら帝国III』から影響を受けたという、レッドゾーンを振り切ったノイジーでジャンクな音圧がじつに凄まじい。個人的にはこれまでのスクービーのアルバムでベストとなると、この曲が収録されている『beach party』か『SPARKLE』になる。
【29曲目】Fiona Apple『Never Is A Promise』(Live)
『真実』というアルバムのボーナストラックとして収録されているライブ演奏。『真実』はリリース当時に音楽雑誌で話題になってて、なんとなく気になって購入したもののよくわからず、さっさと中古ショップに売っぱらってしまったのだが、最近ブックオフに行ったら250円で売ってて、で、なんとなく買い直してひさびさに聴いてみたところ、これがなかなか良くてびっくりしてしまった。
まさに絶唱である。魂が震えるようなと形容したくなる歌声だ。本当に素晴らしい。
それにしても、この曲だってある程度聴いていたはずなのに、なぜわからなかったのだろうか。俺の耳が馬鹿なのだろうか。10年以上の時を経てようやく理解できるぐらいの馬鹿な耳をしている、ということなのだろう。
自分がこんな有様なんだから、他人の耳なんて信用できるはずがない。いつかプログレに興味を持ったとしても、やっぱり高嶋兄の意見なんて参考にするべきじゃないな、と思い直した。
【30曲目】ルパン三世のテーマ'78(2005ニュー・ミックス)
「おいらルパ~ン三世」
という例のセリフは、男なら誰もが一度はモノマネしたことがあるはずだ。
「あばよ~銭形のとっつぁ~ん」
という有名なセリフも、多くの人間にモノマネされてきたことだろう。
ルパンと比べて次元や五ェ門のモノマネをする人間がほぼ皆無であるのは、「声をマネるのが難しい」というのもあるだろうが、それ以前に「ルパンのような、つい口にしたくなるような決めゼリフがない」というのが関係しているように思われる。
で、女の場合は当然、峰不二子になるのだろう。
「(お宝は)先にいただくわ、ルパン」
というお馴染みのセリフを、女なら誰もが一度はつぶやいた経験があるに違いない
「いや~ん、ルパンのエッチ!」
なんていうセリフもモノマネ率が高いかもしれない。つーか、これはしずかちゃんか。
「もうルパン! そっちの穴じゃなくて…コ・ッ・チよ」
これじゃただのエロマンガか。こんなセリフはあるわけないか。
俺は何を言っているのだろうか。
【31曲目】Luminous Orange『How High』
あまり詳しくないがシューゲイザー系といったらいいのか、ようするにキラキラとしたギターサウンドと甘美なメロディが特徴的なバンドの曲。もうちょっと話題になってもいいバンドだと思う。
【32曲目】Moby『Extreme Ways』(The Bourne Ultimatum)
男なら誰しも「ジェイソン・ボーンになって悪い奴らをやっつけたい」と思うものだが、現実にはむろんなかなか経験できることではなく、というよりそれは警察に任せるべきなのであって、まず叶わぬ夢と言っても過言ではあるまい。しかし、もう大丈夫だ。なにしろ、この楽曲を聴いているだけでジェイソン・ボーンの気分になれるからだ。なにが大丈夫なのかよくわからないが。
以上です。また気が向いたら続きを書きます。