先日、「例のお店」に行ってきました。
中に謎の円盤が入った謎のプラスチックケースを店内に所狭しと陳列・販売している「例のあのお店」です。
ちなみにその謎の円盤を謎の四角い箱に入れると、謎の男女があられもない姿でまぐわっている映像がテレビの画面に映し出されます。
すると自分の下半身に付いている謎の棒状のモノがにわかに元気になります。ためしに手でこすってみると謎のカルピス的な液体が出てきてなぜかすっきりします。
という奇跡体験アンビリーバボーな謎体験を、ある程度お年を召した男子なら誰しもが経験しているものと思われますが、今回お話するのはそのことではありません。
で、「例のあのお店」の話に戻りますが、商品のラインナップが充実していることもあり個人的に日頃から贔屓にさせていただいているお店があるのですが、前々から気になっていることがひとつあって、それというのは、店に入るといつも必ず「やたらとノリの良いソウル・ミュージック」が流れているのです。それも、カーティス・メイフィールドとかマーヴィン・ゲイとかのメジャーな人ではなく、おそらくもっとマニアックで通好みなミュージシャンの楽曲なのです。
「あれ? 間違ってディスクユニオンのソウル・ミュージック館に入っちゃったかな?」
と、一瞬勘違いすらしてしまうほどなんだかセンスの良い選曲であり、音楽好きとして、ついつい耳を奪われてしまうのです。気づけば心なしかノリノリになってしまっているのです。
「ノリノリになってるんならいいじゃないか」
と、あるいは言う人がいらっしゃるかもしれませんが、困るのです。
商品を物色するのに集中できないじゃないですか!
こっちは真剣なんです。音楽聴いてノリノリになっている場合じゃないんです。
つーか、あんなもん売っている店なんだから、たとえばゲンズブールとかのああいう官能的な音楽を流して、いっとき流行ったサブリミナル効果でもって購買意欲をそそるとか、もっとやりようがあるってもんじゃないですか。
音楽は好きですがエロDVD屋に「センスのいいノリノリの音楽」なんて求めてないわけで。つーか、店内BGM自体、求めてないのです。店内で再生されている謎の円盤から漏れ聞こえてくるあえぎ声だけでいいのです。
なんてことを考えつつ、先日、夜食を買いにスーパーマーケットに立ち寄ったらびっくりしてしまいました。
スーパーといや、誰もが知っているような流行歌のヴォーカルを抜いてゆるい感じにアレンジしたインストゥルメンタルが店内BGMとして流されていたりするものですが、なんとかかっていたのがニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」だったのです。
一体、お客をどういう気持ちにさせたいのでしょうか。
なにしろ、出だしの歌詞が「ハローハロー。どれくらいひどい?」です。 (※すみません、ボケてました。ただしくは「出だし」じゃなく「サビの直前の歌詞」です)
単に「ノリのいい洋楽のヒット曲」としてチョイスしたのでしょうが、それにしたってもっと色々あるでしょう。
スーパーにやってきた客を欝色な気分にさせてどうするのか。
「音楽を流すにしても、もっとちゃんと考えようよ!」
声を大にして訴えたいのです。
今回もくだらない作文となってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。