CDレビュー:『BAKUカラオケ集①』

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今回レビューするCDは、『BAKUカラオケ集①』である。

まずは、オープニング・トラックの「ぞうきん」からレビュー。

基本的には元気なパンク・ロックといった感じだが、メロディ構成がかなり複雑であり、これを完璧に歌いこなすとなれば相当の修練が必要だろう。

それからイントロの部分は音が鳴ったと同時にヴォーカルが入っていかなければならず、タイミングを取り損ねると一気に台無しになるので注意していただきたい。

ちなみに、CDに同封されているブックレットにはBAKUのヴォーカリストである谷口宗一くんのワンポイントアドバイスが楽曲ごとに掲載されており、谷口くん曰くこの楽曲は

「“ぞうきん”の気持ちになって歌うのがGOOD!」

とのこと。

BAKUのヴォーカリストである谷口くんがそうおっしゃっている以上、ここは“ぞうきん”の気持ちになって歌うのがなにより肝心であるのは間違いなく、では“ぞうきん”の気持ちになるのにははたしてどうしたらいいのか、このいささか困難に思える方法を具体的に解説すると、ってこんなの読んで面白いか。

というか面白いもなにも、カラオケのCDのレビューをすること自体がまったくの無意味であるように思えてならない。

私はカラオケの専門家でもなんでもないのだし、第一、カラオケなんてのは各々が好き勝手に歌えばいいじゃないか。

と、文句ばかりを言っててもはじまらないのでレビューを再開する。

2曲目「復活のうた」のレビュー。

この曲は先ほどの「ぞうきん」とは異なり、比較的歌いやすい傾向にあるといえるだろう。先述のブックレットに掲載されているBAKUのヴォーカリストである谷口くんのワンポイントアドバイス曰く

「やっぱりこの曲は力強く、POWER全開!で歌って欲しいな」

とのことで、なにが「やっぱり~」なのかはよくわからないが、まあ私もそうしたらいいんじゃないかと思う。

ただし、「コンセントの差込み口のせつなさ~♪」と裏声で歌う必要がある箇所は鼻から息が抜けないようにしないとなんだか間抜けな感じに聴こえてしまうので、慎重に息継ぎをすること。

それからもうひとつ、ギターとユニゾンで重なり合う箇所だが、ここだけはあまり大声を出さないように注意していただきたく、具体的な歌唱法を解説すると、ようはなるたけひっそりとつぶやき気味に歌うというか、いわば美川憲一的な歌唱をイメージしつつ、そのうえで鼻から息が抜けないような感じに、って素朴に思うのだがわざわざこんなCDなど使用せずにさっさとカラオケボックスへ行って思う存分歌えばいいじゃないか。馬鹿か!

というわけでレビューの続きであるが、じつのところCDは一度も耳にせずにゴミ箱に投げ捨てた。後悔はしていない。