さっきネットのニュースサイトを眺めてたら「5人組アイドルグループ・からっと☆が解散を発表」ってあってビックリしたんだけど、よく考えたらアタシってば「からっと☆」っていうグループのメンバーの名前や曲はおろか「からっと☆」なる5人組アイドルグループがこの世に存在していたこと自体まったく知らんかったわ。
あ~あ、ビックリし損。
それにしても「解散」つって超普通。つまんないわ。
もちろん贔屓にしていたグループが解散してしまうのはファンの人らからしたらとっても悲しいこと。でも、まったく関心のないアタシのような人間からしたら、解散という通り一面なニュースを知ったところで「ふ~ん。そうなんだ」で話はしまいよ。
厳しいけれどそれが現実。
「解散というか、じつはそもそも結成されていなかった」
ぐらいのビッグサプライズがなきゃ、この移り変わりが激しい音楽業界で多くの人らが後世まで語り継ぐようなグループにはなれないと思うの。
その点、日本ロック界の大御所である甲斐よしひろ先生は素敵。何年か前、甲斐先生率いる甲斐バンドが解散したと思ったら5ヶ月後に再結成っていうあのビックリ仰天な一連の騒動は、「甲斐的なモノ」に全然興味がなかったアタシですらいまだに月イチペースで思い出し笑いをかましちゃうほどよ。
ちなみに、この時点でなんと5度目の甲斐バンド再結成だったとのこと。
バンドが再結成したらファンは当然嬉しいもんだけど、5度目、しかも解散からわずか5ヵ月後の再結成ということで、さすがにファンの人らからもいいかげんにしろ的な声が挙がっていたらしいわね。
なんてもったいないって思うわ。これはファンを飽きさせないための甲斐先生なりのやさしさ。つまり、ロック界でも類を見ない甲斐よしひろ流ロック・エンターテインメント的演出の一貫なのよ。
「さあ、次の解散はいつかな」
ぐらいにファンの人らも楽しまないとダメ。
たぶん甲斐先生のことだから、バンドのホームページかなんかで
「Q.次回の解散はこの中からいつになるか答えよ。A.4ヶ月後。B.37年後。C.2分後」
みたいなクイズを出題してくるとか、凡人では思いもつかぬ奇想天外な演出を今頃練っているに違いないわ。
ここまできたら、解散→再結成を二億八千万回くらい繰り返し「世界でもっとも解散・再結成をしたバンド」として、ギネスブックに前人未到の金字塔を打ち立てて欲しいと思うわ。