読売ジャイアンツディナーショー

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ディナーショーとはなんだろう。

「ディナーショー」

普段、何の気なしに耳にしている言葉だが、そういえば私はディナーショーなるものに一度も参加したことがない。

「料理や酒を飲み食いしながら、芸能人の歌やトークなどが楽しめる会合」

まあ、イメージ的には大体こんな感じである。

じっさい、間違ってはいないと思う。

で、なんとなく気になったのでイープラスで「ディナーショー」を検索してみた。調べたのが年末だったので、時期的なせいもあったのだろうが、これが結構な件数がヒットした。

 

・松田聖子

・堀内孝雄

・野口五郎

・キム・ヨンジャ

・クレイジー・ケン・バンド

 

出てきたのは主に歌手の方々の名前であり、当然この人らのディナーショーにおいては料理や酒とセットで「歌」が楽しめるのだろう。

かと思えば、

「綾小路きみまろディナーショー」

「プリンセス天功×Mr.マリック クリスマスディナーショー」

なんてのも出てきたが、これらにしたってやはり、前者においては料理と酒と「漫談」、後者においては料理と酒とそして「マジック」が楽しめるのだろうと推測される。

そりゃそうだろう。だって、綾小路きみまろがディナーショーの最中に漫談そっちのけでいきなり金魚を飲み込んだうえすぐに吐き出すいわゆる人間ポンプ芸を披露したり、あるいは、天功とマリックがマジックそっちのけでいきなりふたりで相撲を取りだしたりなんかしたら、観に来た人は困惑するしかないではないか。当たり前の話である。

「読売巨人軍がイケメンディナーショー開催」 

www.sponichi.co.jp

 

こんなものがやってたらしい。

記事によると、なんでも巨人のエースで(当時)選手会長の内海が発起人となり企画されたらしい。

ショーに出演するのは内海を含む巨人の「若手イケメン6選手」で、当日は私服姿の選手たちが女性ファンに飲み物をつぐほか、記念撮影、選手の私物が当たる抽選会を実施。

内海曰く、

「まったく野球を知らない女性も興味を持ったら参加していただきたい」

とのことで、このコメントを読んでもわかるとおり、参加できるのは女性のみである。

当然、私みたいな男の人間はだめだし、イケメン目当てのオネエもノーサンキューというわけだ。

べつに巨人は好きではないし、たとえ巨人が好きだったとしても選手たちのディナーショーに行きたいとはおそらく思わないだろうし、オネエでもないからイケメンに会いたいとも思わないし、というかそれ以前に内海はイケメンなのか、という問題はとりあえず置いとくして、まあ、野球人気拡大のためにいろいろやってみるのはいいことだと思う。

ただ、記事中にある内海のこのコメントが気になった。

「選手の酔い次第だけど歌も用意している」

やっぱ歌うのかよ。

薄々感づいてはいたが、やはりそうきたかという感じだ。

となると、気になるのは「内海はどんな歌を歌ったのか」ということである。

ここは無難にミスチルとかエグザイルあたりだろうか。しかし内海のことだから、って、よく知らないが、サプライズ狙いで広瀬香美なんかを歌ったのではないか。しかも妙に上手かったとしたらどうか。

こめかみに青筋を立てながら広瀬香美の『幸せをつかみたい』を熱唱する内海。

そんなものを聴かされた客はどうしたらいいのか。

んなもん、困惑するしかないではないか。

他の参加メンバーも気になる。

巨人のことはあまりよく知らないが、おそらく坂本や松本あたりも出演したのだろう。坂本と松本でゆずの曲とか歌ったのではないか。知らないが。個人的にはクルーンの歌う2PACなんて面白いと思うが、残念ながらこのディナーショーが開催されていたときにはすでにクルーンは退団してしまっていたらしく、というか若手でもイケメンでもないからそれ以前に却下だろう。クルーンの歌の腕前は知らないが上手かっただろうに。残念だ。

しかし、上手かろうがどうしようが、坂本と松本が歌うゆずやクルーンが歌う2PACを聴かされたところでやはり観客はただただ困惑するしかないだろう。

やはり「歌」を披露すべきなのは歌手である。プロが歌う歌を聴けるからこそ「ショー」である。漫談師は「漫談」、マジシャンは「マジック」を披露すればいいのだ。

だったら野球選手のディナーショーはどうか。

「野球の試合」をすればいいのである。

むろん用意もそれなりにする必要があるだろう。

選手は対戦相手のチームの人数も含めて最低でも18人は欲しい。審判やウグイス嬢も呼んで本格的にやるべきだ。となると、通常のディナーショーが開催されるような会場ではだめだ。そんなごちゃごちゃしているところで野球をやったら建物がめちゃくちゃになってしまうからだ。やはり場所は東京ドームがいい。豪勢な料理やワインに舌鼓を打ちながら、そのうえ、生の試合が思う存分に楽しめる。野球ファンにとってこんなに嬉しいディナーショーがあるだろうか。

しかし、これだって問題がないではない。

というのは、誰がどう考えてもそれは「ディナーショー」ではなく「単なる野球の試合」だからだ。

「野球選手のディナーショー」

今一度、熟考すべき問題である。