2019年8月の消化物(音楽)

先月よく聴いた音楽の感想をつらつら。例によってあくまでも個人の感想なので非難・批判・誹謗中傷・日本製品の不買運動・TOKYO MX前での抗議活動等はいっさい受け付けない。

 

●SCOOBIE DO『Have A Nice Day!』 

Have A Nice Day!

Have A Nice Day!

 

2年ぶりにリリースされた新作。『Beautiful Days』以来の夏をテーマにしたアルバムとのことだが、なるほど、たしかにこりゃあ夏だ。それも暑苦しくない夏。コヤマシュウの哀愁が感じられる歌いっぷりもタイトなバンドアンサンブルも良い。ベテランバンドらしい、いい意味での枯れた味わいや円熟味が感じられるアルバム。個人的には⑥「Colors」、⑩「Summer  in My Life」がとくに好きだ。ひさしぶりにライブ観に行こうかな。

 

●踊ってばかりの国『光の中に』 

光の中に

光の中に

 

名前だけ知っていたバンド。はじめて聴いた。とりあえず、中期あたりのゆらゆら帝国を想起させるサイケな①「ghost」が素晴らしく良い。ほかの曲は…、うーん、なんというか微妙。もっとギラギラ&ドロドロした感じのを勝手に期待していたのだが、全体的にわりと静かめな曲が多くてちょっと拍子抜けした。まあ、勝手に期待した自分が悪いっちゃ悪いのだが。とはいえ、このバンドはおそらくライブでこそ真価を発揮するバンドであろうと思われる。なぜなら、YouTubeに上がっている「ghost」のライブVerがめちゃくちゃ良いからだ。なので、いっぺんライブを観に行ってみたい。

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●杉瀬陽子『遠雷』 

遠雷

遠雷

 

この人は↓の奇妙礼太郎との共演動画を観て知ったのだが、ジャニス・ジョップリンを彷彿とさせるド迫力の絶唱ヴォーカルに度肝を抜かれた。

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んで、「ハンパねえシンガー発見!」ってことで、いてもたってもいられなくなり、まるっと聴いてみたのが2013年リリースのこちらの2ndアルバム。残念ながら絶唱系のヴォーカルが展開されるような曲はなく、アコギ主体のおとなしい曲が多めなのだが、いやこれはこれでなかなか良い。とにかく歌がお上手であり、声色もハッとさせられるような魅力がある。とくに、しっとりとした歌声とバンドサウンドが心地よい⑤「遠雷」(⑧のピアノ弾き語りVerも最高)、ジャズ調の⑥「クジャク」が好きだ。

 

●柴田聡子『愛の休日』 

愛の休日

愛の休日

 

最新アルバム『がんばれ!メロディー』がわりと気に入ったので、その前作にあたるこちらも拝聴してみた。『がんばれ!メロディー』と同じく、ポップでメロディアスな曲がてんこ盛り状態だが、全体的な完成度としては個人的には『がんばれ!メロディー』のほうに軍配が上がるかな。もうちょっと曲数を減らしてコンパクトにして欲しかった。ただ、②「後悔」は紛れもなく名曲。