映画『ザ・コア』‐「地球がヤバい系のディザスター映画」=「オチは核ミサイルをぶち込む」という決まりでもあるのか‐

ザ・コア』は、滅亡の危機に瀕した地球を救うために地球物理学の博士や核エネルギー学の博士やスペースシャトルの搭乗員など、各方面のスペシャリストたちが集結して探査艇で地中を潜るという一風変わったディザスター映画であった。

 

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まず、目を引かれたのが豪華なキャスト陣である。

主人公の地球物理学の博士を演じているのはアーロン・エッカートだし、さらにはヒラリースワンクが探査艇の運転士役で出ている。

アーロン・エッカートといえばやはりなんといっても『ダークナイト』のトゥーフェイス役でお馴染みの俳優であり、ヒラリー・スワンクに至ってはアカデミー主演女優賞を2度も受賞している名女優である。もう、なんというか、これだけでストーリー的に絶大な安心感というか信頼感というのか、そういうのがある。

たとえば、アーロンとヒラリー演じるキャラが以下のメンツに入れ替わったとしたらどうか。

地球物理学の博士:チャック・ノリス

探査艇の運転士:ブルック・ホーガン

「こんなやつらに地球の命運を任せてたまるか」

と、誰だって思うだろう。

そこいらへんがあまた存在するB級ディザスター映画とはまったく異なる点だ。

あと、観ていて思ったのは、「こりゃ相当カネかけたんだろうな」ということ。

CGはけっこうよく出来ているし、探査艇の内部セットも見栄えのする凝った造りである。さらには、ほかの探査艇クルーたちや天才ハッカーの青年などもなかなかに魅力的な人物として描かれていて、「まともな映画」としてわりと感心しながら私は観ていた。

が、どうもいただけなかったのは最終的な解決方法が以下であったことだ。

「地球のなんかダメになっちゃった部分に核ミサイルをぶち込む」

これ、前に観たB級ディザスター作『ソーラー・ストライク』とおもいっきりかぶっているではないか。  

gu-tara-tonchi.hatenablog.com

 

あとはほれ、えーっとなんだっけ、ちょっと思い出せないが、ほかにもいろいろあったはずで、こういう「地球がヤバい系の映画はとりあえず最後に核ミサイルぶち込んどけ」という決まりでもあるのだろうか。あるいは、脚本家が揃いも揃って馬鹿だったのだろうか。

いずれにしても、これはもう製作者の怠慢行為と言うしかない。

たとえば、

「大変だ!」

「博士、どうしました!?」

「なんでいままで気がつかなかったんだ…。卵とご飯とケチャップを混ぜたものをミサイルでぶち込めばいいんだ!」

「卵とご飯とケチャップ…そうか! オムライスだ! 博士、いますぐオムライスミサイルの開発に取り組みましょう!」

「ああ! これで地球は助かるぞ!」

みたいな展開だって全然アリではないか。

いや、さすがにそれはねえか。

まあ、たしかにオムライスミサイルは自分でもどうかと思うが、にしてもどうせ架空の話なんだから、ありえない嘘の話なんだから、もうちょっと創意工夫ってもんが欲しいと思った。