珍名コンサート会場

先日、チケットぴあから岡村靖幸の情報を伝えるメールが届いた。

どうやら5月の祝日に北海道でコンサートが行われるらしい。

関東住みの人間だし、いくら祝日とはいえさすがに北海道までわざわざ行くことはないな、べつに観に行きたければこっちのほうでもやるだろうし、などとぼーっと眺めてたら、コンサートが行われる会場の名前を見て驚いた。

「わくわくホリデーホール」

命名した人物はいったいどんなセンスの持ち主なのか。そして、この、「わくわくホリデーホール」というコンサート会場の名前は岡村靖幸的にオーケーなのか。

まあ、岡村靖幸的には全然オーケーだろう。つーかむしろ、いつも以上にはりきってコンサートに臨みそうな気がする。さすが岡村ちゃんだ。なにがさすがなのかよくわからないが。

それにしてもガチガチのロック系の人らからしたらこの会場名はきついものがあるのではないか。

「E.YAZAWAライブ開催! わくわくホリデーホールにて!」

客もどういう心境でタオル投げをすればよいのか、一瞬戸惑うのではないか。

「原爆オナニーズ新春ライブ決定! 場所はわくわくホリデーホール!」

バンド名とのギャップがすごすぎる。

外タレではどうか。

「ナイン・インチ・ネイルズ待望の来日公演! in わくわくホリデーホール!」

暗黒王子も形無しだ。

「スリップノットLIVE IN JAPAN! @わくわくホリデーホール!」

スリップノットのメンバーが日本語がわからなければなによりだ。

珍名コンサート会場といえば、一時期渋谷公会堂が「渋谷C.C.レモンホール」っていう脱力せざるを得ない名前になっていたのを思い出す。

BOØWYが解散宣言をしたのが渋谷公会堂でのライブで、今では「伝説の渋公」と呼ばれているが、仮にそのとき会場の名前が渋谷C.C.レモンホールだったとしたら「伝説の渋レモン」などと呼ばれるようになっていたのかもしれない。

「ああ…『渋谷C.C.レモンホール』じゃなくてよかった…」

と、氷室や布袋もほっと胸をなでおろしているに違いない。

あと、仮に氷室がわくわくホリデーハウスでライブをやったとしても

「ライブハウスわくわくホリデーホールへようこそ!」

とは絶対に言わないに違いない。

 

1224 -THE ORIGINAL- [Blu-ray]

1224 -THE ORIGINAL- [Blu-ray]