頼むから「ゴリラが棄権」に突っ込んでほしい

前にもちょろっと書いたが、私はボクシングがけっこー好きだ。

べつにマニアってほど詳しいわけではない。

とはいえ地上波のテレビで世界戦が放送されるとなれば大概の試合は観るし、2年ほど前には、“モンスター”こと井上尚弥選手の試合を生で観たいがために、クソ寒い年末にわざわざバイクで有明コロシアムまで出向き生涯初のボクシングの生観戦を果たしたほどである。

 

gu-tara-tonchi.hatenablog.com

  

そんなハンパなボクシング好きである私が数年前からよく巡回しているブログがある。

『猫とボクシングと私』というブログだ。

 

genron1.blog.fc2.com

 

『猫とボクシングと私』(※数年前までは『拳論』というブログ名だった。個人的には『拳論』のほうがしっくりくる)は、フリージャーナリストである片岡亮氏が運営しているブログである。

今後開催予定である試合の情報や展望、さらに試合後には、その試合の全貌についての、片岡氏のボクシング愛が溢れる、熱の篭った、そしてときには辛辣でもあったりする、じつに読み応えたっぷりの分析・論評記事がアップされる。

また、片岡氏自身、若い頃にプロとして格闘技やプロレスの試合に出場しており、記者としてそれら競技の取材経験も豊富であるため、ボクシングはもとより格闘技やプロレスなどの裏話が書かれた記事が掲載されたりもするのだが、これもじつに面白い。さらにブログ名に『猫』とあるとおり、片岡氏と氏の愛猫たちと仲睦まじい様子が記載された記事にほっこりとさせられたり泣かされたりもしたりもする。あと、片岡氏はロックに関しても造詣が深く、たまにそっち系の記事が掲載されると、ロック好きな私としては勝手に親近感を抱きながら読ませていただいたりもする。

で、『拳論』(上で書いたとおり、こっちのブログ名のほうがしっくりくるのでこう書かせていただく)にはコメント欄があるのだが、こちらのほうも片岡氏の文章とおなじくらいボクシング愛に溢れたボクシングファンたちの熱い文章がたくさん投稿される。私のごときハンパなボクシング好きなど到底敵わない熱量・知識のあるボクシングファンのひとらの様々なコメントもこれまた読み応えたっぷりだったりする。

つい先日も私は『拳論』を訪れた。

すると、ある記事のタイトルを目にして私はびっくりしてしまった。

以下が問題の記事である。

  

genron1.blog.fc2.com

 

タイトルのはじめのほうに「竹本が新人王西軍MVP」とあるが、はっきりいってそんなことはどうだってよい。

なぜなら、その後に続く文章が「ゴリラが棄権」だからだ。

「ゴリラ」である。

しかも「棄権」ときた。

この凄まじい破壊力はなんだ。

もちろん、本物の、つまり「リアルガチなゴリラ」がボクシングをするなんてありえないし、あまつさえなんらかの事情によって試合を「棄権」したわけではない。そんなわけがないじゃないか。

本文を読んだらことの詳細が書かれていた。以下である。

 

11・18エディオンアリーナ大阪・第2競技場「全日本新人王・西軍代表決定戦」
▼ミドル級 4回戦 京原和輝(久留米櫛間) 中止 ハンマーゴリラ(JM加古川) 
※ゴリラ棄権

 

読めばわかるとおり、つい先日の11月18日に、エディアオンアリーナ大阪・第2競技場なる場所で、ミドル級の4回戦である京原和輝選手VSハンマーゴリラ選手の試合が行われるはずだった。ところが、どういうわけだが書かれてないので知らないが、とにかくハンマーゴリラ選手が棄権したことによって試合が中止になってしまった、ということだ。

なるほど。そういうことだったのか。

にしても、だったら「ハンマーゴリラ棄権」と書けばいいじゃないか。

まあ、「ハンマーゴリラ」というリングネームもどうかと思うが、なんというか、とりあえず「ゴリラ」呼ばわりするよりはなんぼかマシではないか。

いま一度、書いてみよう。

「ゴリラが棄権」

これは「狙ったな」と思った。絶対にウケを取りにきている。

で、だ。この記事には現在までに60のコメントが書き込まれている。

当然、コメントの大半が

「“ゴリラが棄権”てwww」

みたいな突っ込みで溢れているだろうと思いながら閲覧してみたらまたまた驚いた。

誰ひとりとして突っ込んでいる人がいない。

 

西軍代表決定戦のミドル級でハンマーゴリラが何らかの理由により棄権したみたいです。

(中略)棄権が出るとガッカリしてしまいますし、棄権したのに新人王戦が開催中の中復帰戦を行うボクサーも居るのを考えると新人王を棄権したら一定期間試合が出来ないようにするルールを課すべきなのではと感じてしまいますね。

 

だの、

 

ハンマーゴリラを観に来たファンはどうなるんでしょうね。

京原選手のファンも試合を観たかろうに。

 

だの、「ゴリラが棄権」という破壊力満点のワードを、なぜかみなさんスルーしているのである。

ボクシングファンは精神的に「大人」のひとが多いのか。いちいち突っ込みを入れたがる私がガキなのだろうか。

とはいえ「ゴリラが棄権」だ。どうしたって突っ込みを入れたくなろうというものじゃないか。

まあ、しかしだ。

そういえば、こんなリングネームを名乗るボクサーもいた。

「ジャンボ織田信長書店ペタジーニ」

なんてめちゃくちゃなリングネームなんだ。わけがわからなすぎるだろ。

ちなみに「ジャンボ織田信長書店ペタジーニ選手」は、昨年、引退したとのことだ。

「なんてったって“ジャンボ織田信長書店ペタジーニ”ってのがいたからな。“ゴリラが棄権”なんてのにいちいち突っ込んでられるかってんだ」

ということなのか。

そうだ。きっとそうに違いない。

などと、結局、「ゴリラが棄権」というワードに誰に突っ込みを入れてないモヤモヤを解消したいがために、こんなにも長々と書いてしまった。

 

イケメンゴリラ 君の瞳に乾杯!

イケメンゴリラ 君の瞳に乾杯!