「エモい文章」が書けない

「なんか文章から熱が感じられないんだよなあ…」

昔、通っていた文章講座で幾人かの人らに言われた言葉である。

自分でも薄々わかっていた。

なぜなら、私は熱なんてハナから持ってない人間だからだ。

文章を書くのは好きだ。文章を書くのが好きだからこそわざわざ文章講座に通っていたんだし、ブログなんか開設して金にもならない駄文を書き散らかしているのもそもそも文章を書くのが好きだからだ。それは間違いない。

だが、熱っぽい文章、いわゆる「エモい文章」を書くのは苦手だ。

「息するのもめんどくさい」

これが偽らざる私の本音なのだからして、エモい文章なんて書けるはずがない。これはもう、性分だから仕方がない。

とはいえ、「エモい文章」だって書きたい。

格好の見本がある。

「ネットのエロ商品のレビュー」である。

たとえば、数日前にアマゾンで目にした石田えりの写真集『56』を購入した人たちのレビューだ。

レビューは総じて厳しかった。というか、はっきり言って酷評ばかりである。

レビューの内容を大雑把に要約すると(以下、引用文すべて原文ママ)、

「写真の大半はモノクロ」

で、そのうえ

「ヌードが殆どありません」

らしく、しかも

「画像が印刷されている全頁で、頁中央から折り畳むように製本されている為、頁を見開く際、両手を要するので手淫がとても、やりずらかったです」

らしく、

「これを1万弱で買わされたら、どんな気持ちになるか、想像してみて下さい」

とのことで、とにかくみなさんものすごく怒ってらっしゃる。

とてつもない熱量の文章である。そして直截だ。エロ系のレビュアーはこういうズバリ物申す人たちが多く、毎回レビューを読むたびに圧倒されてしまう。

なにしろ「手淫がとても、やりずらかったです」だ。

これほどまでに「エモい文章」があるだろうか。

中でも私が感銘を受けたのが柆美敦(ろう・みとん)さんのレビューである。

柆美敦(ろう・みとん)さんも石田えりの写真集を購入されたレビュアーのひとりで、レビューを投稿された昨年12月時点でのご年齢は還暦(満60歳)だという。なぜそんな無駄な情報を私が知っているのかというと、レビューの本文にそう書かれていたからだ。

柆美敦(ろう・みとん)さんも問題の石田えりの写真集にズバリ物申している。まず冒頭からこうだ。

石田えり、写真集が発売される時点では、年齢が満57歳になっております。現在56歳は、いみじくも現在は不倫渦中の藤吉久美子、このあたりの女性は元気で達者ですなぁ?

いきなり世相を斬ってくるあたり、まるで大御所作家のエッセイのような書き出しである。

さらにレビューは

肝心の写真集は、もう少し値踏みをお安く出来たと疑いません。価格を¥5,500と仮に設定すれば、税込で¥6,000でおつりが来たので、せいぜいそれくらいの値付けで適当だったのではないか?終盤は間延びした印象なので、そのあたりは割愛して良かったのと、もっとキワドイ写真を掲載する冒険も必須だったよう感じます。今回は、この冒険や躍動感に欠けた写真集との感想が第一義に浮かびましたね。

と、やや辛口な意見が続く。

だが、私が衝撃を受けたのはこの後に続く以下の文章だ。

AKB関連や坂道系の、とにかく若い女の子のグラビアを見たい私は、この石田えり写真集には、評価3つ星が精一杯です。

「とにかく若い女の子のグラビアを見たい」のになぜ石田えりの写真集を買ってしまったのか。

情熱である。エロへの果てしなき情熱だ。そう考えるしかないではないか。

さて、来年(2018)は、有村架純、指原梨乃、このあたりが電撃的にヘアヌードまで発表するかも知れないが、個人的には橋本環奈の突然ヌードに期待します。前田敦子もこの期に方向転換で本格的ヌード写真集でステップアップも良いかもです。あと、グラビアに進出して欲しいは、きゃりーぱみゅぱみゅ、さりげない全裸ヌード公開を期したいです。

などと、自分勝手な願望を熱っぽく綴ってゆく柆美敦(ろう・みとん)さん。

エモい。ニール・ヤングも真っ青のエモさである。

レビューの締めはこうくる。

深田恭子の等身大オールヌード写真展の企画も来年に向けてありとか漏れ聞くが、彼女が全裸を公開するタイミングとしては、来年(2018)は相応しいかもですね。ここに御名前を挙げた皆さん、期待しますからお願いします。脱ぐのは、何よりタイミングでっせ!!

60歳のじーさんがこれを書いているのだ。

私もこのエモさを見習いたい。

それにしても、日本はまだまだ平和だなと思った。

 

ヘイ・ヘイ、マイ・マイ(イントゥ・ザ・ブラック)

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