この時期の野球界の話題といえばストーブリーグであろう。
私は野球にとくべつ詳しい人間ではないが、所属球団との契約が切れたイチローや上原投手の今後の去就とか、ファイターズの大谷ははたしてメジャーのどこの球団と契約するのかとか、それなりに興味はある。
ところで野球に関して前々から気になっていることがある。
「監督の服装」だ。
というのは、野球の監督は試合中、選手らとお揃いのユニフォーム姿になるのがお決まりになっている。
よくよく考えたら、これはちょっと異様な光景ではないか。
たとえばサッカーの監督だ。
日本代表の試合が行われている最中、ハリルホジッチ監督があのお馴染みのブルーのユニフォーム姿で指揮を執ったことがあるだろうか。
ないだろう。少なくとも私は見た記憶がない。
バレーボールやラグビーの監督だってそうだ。彼らはみな大概スーツを着ている。ユニフォーム姿の監督なんてそれこそ野球かソフトボールの試合ぐらいでしか見た記憶がない。
なぜサッカーやバレーボールやラグビーの監督はユニフォーム姿で指揮を執っていないのか。
おそらくサッカーもバレーもラグビーも、監督は試合に参加しないからではないか。
選手らと一緒になって試合中にスルーパスやトスやタックルをする必要がない。つまり、動きやすい服装になるべき理由がない。だからスーツを着ている。そうであるはずだ。
しかしながら野球界に限ってはなぜかそれが許されていないらしい。
まあ、まだ引退して間もない若手の監督ならいい。ユニフォーム姿も様になっている。だが、一般的に「おじいちゃん」と呼ばれるような人も監督をやっていたりする。
やっぱりどこか変だ。変に見えてしまう。なぜなら、彼らはどこからどう見ても「おじいちゃん」だからだ。