映画『南極物語』‐この映画の犬たちのようにたくましくなりたい‐

冬だ。寒いよ。馬鹿野郎。

ってことで、わざわざ部屋の中でも寒い気分になってみようと思って観てみた。

『南極物語』という映画だ。

 

南極物語 [Blu-ray]

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上のリンク画像を見ればおわかりのとおり、高倉健が出ている有名なあれではない。主演ポール・ウォーカーのハリウッド映画であるが実質的な主役は犬である。

というのも、ポール・ウォーカーはほとんどなにもしていないからだ。

一応、物語の序盤、隕石を探しに南極へやってきた学者のおっさんのガイド役として、道中、おっさんがピンチになったときに活躍したりするのだが、最終的におっさんを見事助け出すのは8頭の犬たちである。その後、やむを得ない事情で8頭の犬たちを南極の地に置き去りにしたあとは、基本的に「犬たちを助けに行きたいよー」とぐだぐだ苦悩したり女といちゃいちゃするだけだ。

8頭の犬たちは嵐が吹きすさぶ極寒の雪山で壮絶なサヴァイヴを繰り広げる。

繋がれている首輪を引きちぎり、飢えを凌ぐために野鳥を捕まえ、仲間の犬がピンチとなれば食料を分け与え、またときにはオーロラを鑑賞しつつご主人様であるポール・ウォーカーのお迎えを健気に待つ。

その姿がじつに逞しく、そしていじらしい。

とりわけヒョードルVS永田を彷彿とさせる犬VSアシカ(CG)の超絶異種格闘技バトルは一見の価値ありと言えよう。

本作で犬たちが孤独なサヴァイヴを繰り広げる期間はじつに175日にも及ぶ。

このクソ寒い時期にもかかわらず休日の前の日となるとディズニーランドの周りでは夜中から入園を待つ者らが寝袋に入って列を作っているものであるが、ふざけるなと言いたい。なにしろ『南極物語』の犬たちは寝袋はおろか服さえ来ていないし、たとえ朝を迎えてもスプラッシュマウンテンや空飛ぶダンボに乗ることもできないのだ。

なんなの? おまえらは? 寝袋なんか入ってぬくぬくしてるんじゃないよ! 見習え! 犬たちを! 馬鹿野郎。

まあ、そんなことはどうでもよいのであるが、とにかく、この映画を観たら猛烈に犬が飼いたくなったね俺は。とくにラストシーンは感動した。

住んでる賃貸、ペット禁止だから無理だけどな。つーか犬がいたらオナニーしているときに気が散るからやっぱり飼うつもりないけど。

って、やっぱりオチはしょーもない下ネタになってしまった。

最近スランプなんだ。全然頭が回らない。まあ、そもそも「おまえがまともな記事書いたことなんてあんのか?」と言われたら返す言葉もありませんが…。