『クリフハンガー』ってスタローンの映画ではわりと有名なほうに属する作品であろうと思われますが、今まで観たことありませんでした。そして観てもないのに私は四六時中いやらしいことばかり考えてるどうしようもない人間なので、つい「クンニフンガー」というタイトルで覚えるようにしてました。
しょっぱなからいきなり下ネタですいません。
スタローンが演じているのは山岳レスキュー隊員。
もちろん単なる山岳レスキュー隊員ではなく、例によってマッチョな肉体でもってスーパーサイヤ人のごとく八面六臂の大活躍を繰り広げるアクション娯楽作である。
スタローンと対峙するのは紙幣輸送の飛行機をハイジャックした武装強盗グループ。
この武装強盗グループを演じている俳優たちがとてもいい味出してるんです。
もう一目見ただけで
「あ。こいつは悪党」
ってのがすぐにわかる。
あたかも悪党ヅラの見本市のようでもあり、雪にまみれた広大な山脈ともどもなんとも壮観な絵面である。
とくに良かったのがグループの中心人物である極悪ヅラしたハゲたおっさん二人。この漫画に出てくる悪徳不動産会社の社長みたいな顔したハゲのおっさんふたりがスタローンやスタローンの仲間たちに対してあの手この手を使って悪行の限りを尽くしてきて、じつに小憎らしいったらない。
「このハゲェーーーーーー!!!」
という最近国会議員のおばさんが流行らせたセリフを言いたくなった。
「おい、早くこのハゲたおっさんどもをやっつけろ!!」
いかにも悪そうなツラしたやつがヒーローに懲らしめられる展開であればこそ観ているこっちは燃えるというもので、もちろんそこはハリウッドを代表する筋肉アクションスター、スタローンが黙っちゃいない。
氷が張った海面で華麗に泳ぎながら銃をぶっぱなしたりだとか
「そりゃさすがにムチャだろ」
と言いたくなる場面は多々あるが、隆々と鍛え上げられた超絶マッチョなボディを目にしたらそんな突っ込みも無力でしかない。
そうだね、プロテインだね、という、かなり前に芸人が流行らせたセリフを言いたくなった。
単純明快、正義は勝つ、だ。スカッとした。
同じ筋肉アクションスターの盟友シュワルツェネッガーの復帰第一作目となった『ラストスタンド』も先日鑑賞したが、こちらもちゃんと定石通りのシュワちゃんを演じていてなんだか安心した。
じーさんになっても筋肉で万事解決。
うん。やっぱりヒーローはこうでなくっちゃね。