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【第5回】ブックオフのCD280円棚でよく見かけるオススメ洋楽アルバムを紹介してみる

こないだ、はてなブックマーク的なページをなんとなーくつらつらと眺めてたら以下の記事の発見。

 

thepage.jp

 「へ~やっぱ大変なんだなあブックオフ

なんて思いつつブックマークコメント的なものもついでになんとなーく眺めてみたらブックオフのダメっぷりについて多くの方々が指摘されておられるわけで、んで、まあ、そんなさなかに少々気が引けるが、ひさかたぶりの第5回目となる「ブックオフのCD280円棚でよく見かけるオススメ洋楽アルバムを紹介してみる」の記事を書いてみようと思う。

こんなご時世にこんな記事書いて果たして需要なんてあんのか、っちゅう話であるが、まあ、とにかく俺は自分が書きたいことを書くだけだ。

 

NirvanaMTV Unplugged In New York』

Mtv Unplugged In New Y

Mtv Unplugged In New Y

 

ニルヴァーナは1990年代のロックを語るうえで欠かせない存在だ。アメリカのバンドで、中心人物はヴォーカル&ギターのカート・コバーン。直情的かつヘヴィなロックサウンドでありながらポップな親しみやすさを兼ね揃えた音楽性、ネガティヴな心情を綴ったリアルな詞世界が悩める若いリスナーを中心に多くの共感・支持を得ることとなった。ブレイクから数年後、カート・コバーンは若くして亡くなってしまったが、現在でもその影響力は計り知れないほどのバンドである。

ニルヴァーナの最高傑作とされているのはバンドのブレイクのきっかけとなった1991年リリースのアルバム『Nevermind』だ。あの、全裸&ムケちんの赤ん坊が水中に垂らされている紙幣に手を伸ばしているジャケ写は一度見たら忘れられないインパクトがあるし、じっさい、洋楽に詳しくなくても見たことがあるという人も多いだろう。もちろん、アルバムの内容も素晴らしい。最高傑作との呼び声に、私自身、異論はないが、今回はオススメ作として『MTV Unplugged In New York』を取り上げる。 

MTV用に収録されたライブアルバムで、バンド本来の轟音エレキサウンドとは異なるアコースティック楽器を主としたパフォーマンスが繰り広げられている。

このアルバムならではの特徴といえば、なんといっても楽曲のすばらしさをあますところなく体感できることだろう。バンドの代表曲がほぼ網羅されたセットリストであり、アコースティック主体の「剥き身」な演奏であるぶん、ポップで瑞々しい楽曲の魅力がよりダイレクトに伝わってくる。魂をすり減らしているかのように絶唱するカート・コバーンのヴォーカルは鬼気迫るものがありじつに生々しい。

このライブの収録からおよそ半年後、カート・コバーンは自らこの世を去った。悲劇的な結末に至ってしまったその具体的な理由についてはカート以外の誰にも永遠にわからないが、幸い彼が遺してくれた不滅の輝きを放つ楽曲はいつでも聴くことができる。このアルバムは、そんなニルヴァーナの音楽の魅力を存分に味わえる。

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※オススメ収録曲→①「About A Girl」、②「Come As You Are」、③「Jesus Dosen't Want Me For A Sunbeam」、④「The Man Who Sold The World」、⑤「Pennyroyal Tea」、⑧「On A Plain」、⑩「Plateau」、⑪「Oh Me」、⑫「Lake Of Fire」、⑬「All Apologies」、⑭「Where Did You Sleep Last Night」

 

Nine Inch Nails『Downward Spiral』

ダウンワード・スパイラル

ダウンワード・スパイラル

 

ナイン・インチ・ネイルズは1989年にデビューしたアメリカのバンドで、中心人物はヴォーカルのトレント・レズナーである。ネガティヴな心情を綴った詞世界やら、へヴィこのうえないロックサウンドやら、上に挙げたニルヴァーナとも共通点が多い。なにしろ、トレント・レズナーの愛称からして「暗黒王子」だ。

もっともこのトレント・レズナー、それまでは痩せぎす&長髪でいかにも陰気そうな人物だったが、近年は坊主頭でかつ筋肉モリモリのマッチョマンへと変身を遂げた。まるで栗原類が「長渕」になったかのようなあまりの変貌ぶりにリスナーは当然戸惑った。そんなヘルシー志向のおかげか、プライベートでは美しい愛妻をゲットし、ステージでは「気のいいアニキっぷり」を見せつけている(詳細記事→コチラ)。もはや「暗黒王子」も遠い過去である。

ともあれ、1994年にリリースされた本作『Downward Spiral』はハンパない。

土台となっているのは轟音ギターサウンドだが、加えてシンセなどの電子楽器の音がこれでもかとばかりにふんだんに敷き詰められている。偏執的と言えるほどに細密に構築された音像は狂気すれすれの迫力があり、なんだか刃物で切りかかってくるようなホラーな味わいも醸している。

洪水のように迫ってくる音世界は圧巻の一言に尽きる。「暗黒王子」の片鱗がうかがえるまごうことなき傑作である。ちなみにこのアルバムに関しては、70年代の代表的な鬱バンド、ジョイ・ディヴィジョンの壮絶きわまりないカバー「Dead Souls」が収録されている国内盤のほうを推奨する。

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※オススメ収録曲→①「Mr.Self Destruct」、②「Piggy」、③「Heresy」、④「March Of The Pigs」、⑤「Closer」、⑥「Ruiner」、⑦「The Becoming」、⑩「Dead Souls」、⑮「Hurt」

 

Muse『Origin Of Symmetry』

Origin of Symmetry

Origin of Symmetry

 

続いてはイギリスのロックバンド、ミューズの傑作セカンドアルバムである『Origin Of Symmetry』を紹介したい。もちろん薬用石鹸ともオリジン弁当とも一切関係ない。

このアルバムの魅力とはなにか。それはこのバンドの全体的な音楽性にも言えることだが、なにしろ「やたらと大仰である」ということだ。

ギター&ベース&ドラムという3ピースのロックサウンドを基調としているが、クラシカルな旋律が印象的なピアノやら豪華絢爛なストリングスやらを加えて「ロックバンドだったらこれぐらいやらんかい」とばかりにど派手に鳴り響かせている。ギターリフもじつに豪快かつキャッチーで、いい意味でアホっぽいというか、とにかくいちいちかっこよろしい。裏声を多用し官能的に歌い上げるマシュー・ベラミーのヴォーカリゼーションが劇画チックさにより拍車をかけている。

「こまけぇことは気にすんな」と言わんばかりのサウンドに血が沸騰し辺りかまわず飛び跳ねたくなる。これぞロックンロールと言いたくなる会心の一枚である。

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※オススメ収録曲→①「New Born」、②「Bliss」、③「Space Dementia」、④「Hyper Music」、⑤「Plug In Baby」、⑦「Micro Cuts」、⑨「Dark Shines」、⑩「Feeling Good」

 

Aphex TwinRichard D. James Album』

Richard D James Album

Richard D James Album

 

エイフェックス・ツインこと本名リチャード・D・ジェームスはイギリス出身のテクノミュージシャンだ。テクノ界のモーツァルトと称される才人であり、ステージ上に犬小屋を設置してその中で演奏したりだの、不気味な笑みを浮かべた自身の顔と巨乳ギャルを合成した写真をCDジャケに使用したりだの、数々の奇行エピソードを持つ人物としても知られている。16歳まで自分の音楽しか聴いたことがなかった、という話まである。本当かウソかわからんが、いずれにせよかなり変わった人物であることは間違いないと言えるだろう。

自身の名が冠されたアルバムであるこの『Richard D. James Album』を聴けば、その「ヘンっぷり」は充分すぎるほどよくわかる。

「ドリルンベース」と呼ばれる高速ビートが展開される曲があれば、素っ頓狂な電子音を鳴り響かせながらやたらと転調を繰り返す曲もありーの、さらに歌声を披露している楽曲に至ってはひたすら美しいメロディでもってメルヘンチックな雰囲気すら漂っている曲調でありながらなんだか不穏な空気感を醸していたり、もうとにかく奇妙奇天烈なアルバムである。

ちなみにステージ上で寝そべって熊の着ぐるみ姿のコスプレイヤーたちに囲まれながら演奏したこともあるという。やっぱりヘンな人だ。うん。最高におもしろい。

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※オススメ収録曲→①「4」、②「Cornish Acid」、③「Peek 824545201」、④「Fingerbib」、⑤「Corn Mouth」、⑥「To Cure A Weakling Child」、⑦「Goon Gumpas」、⑧「Yellow Calx」、⑨「Girl/Boy Song」、⑩「Logon Rock Witch」、⑪「Milkman」、⑫「Inkey$」、⑬「Girl/Boy (18 Pound Snore Rush Mix)」、⑭「Beetles」、⑮「Girl/Boy (Redruch Mix)」

 

MC Hammer『The Hits』

ザ・ヒッツ

ザ・ヒッツ

 

MCハマーは1988年、音楽シーンに突如として登場し世界中にダンスブームを巻き起こしたかと思ったら数年で飽きられ流れ星のように消え去った伝説のミュージシャンだ。

おそらくいまどきのヤングな人のほとんどは知らんであろうから当時の熱狂ぶりは想像もつかないだろうが、日本でもものすごく話題になった。顔がよく似ている日本のコメディアンが「MCコミヤ」としてCDをリリースしたほどだ。

で、このアルバムだが、私は聴いたことがなく語りたくても語れないのであって、とりあえずMCコミヤの歌唱動画を下に挙げておく。興味がある方はぜひご覧いただきたい。とりあえず絶望的に寒い気分になれることは保証する。

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※オススメ収録曲→①「U Can't Touch This」(つーかこの曲しか知らん)

 

以上です。また気が向いたら第6回目を書くつもりです。