TSUTAYAに行ったらレンタル落ち商品がワゴンセールで売り出されていたので、なんとなく漁ってみたところ『ガッツ伝説 愛しのピット・ブル』なるDVDを発見、購入してからしばらく経つ。
もちろん主演はガッツ石松。さらに麻生祐未、川上麻衣子、原田大二郎、坂上二郎、プロレスラーの鈴木みのる等が共演者として名を連ねている。
DVDのパッケージの裏面には
「国民的アイドル“ガッツ石松”の魅力全開 人間ドラマの最高傑作誕生!! せつないけど笑うしかないね!」
というコピーが記されている。
勝手にVシネマだろうと決め付けていたが、ちゃんと劇場公開された映画作品であるらしい。
いったいどれくらいの規模で上映されていたのだろう。
フツーに考えたら単館上映だろう。
とはいえ、単館といっても映画館はいろいろとある。おそらく新宿ピカデリーではないだろうし渋谷にあるユーロスペースでもないだろう。
ありえないと思うが、まさか立川シネマシティで爆音上映されたのだろうか。こんな映画を爆音で上映する意味がはたしてあるのか。
というか、わざわざ映画館へこの『ガッツ伝説』を観に行った人がほんとうにいるのだろうか。ガッツ石松の熱狂的なファンが観に行ったのだろうか。いろいろと謎は尽きない。
観ていない。
購入してから半年ほど経つが、観てないし観る気もまったく起きない。
「観る気がないのになんで買ったんだ」
という突っ込みがあるかもしれない。
たしかにそのとおりだと思うが、100円だったんでつい衝動的に買ってしまったのだ。仕方がないじゃないか。
俺が『ガッツ伝説』のDVDを再生する日は、はたして今後やってくるのだろうか。それは未来の俺に訊いてみないとわからない。
たぶん観ないだろう。そんな予感がする。というか、観なくていいだろうと思う。
ところで先日、シュワルツェネッガー主演の『ゴリラ』という映画を観た。
アーノルド・シュワルツェネッガー/ゴリラ [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/08/25
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1986年、シュワルツェネッガーの全盛期と言える時期に公開された作品である。
内容的にはざっくり言うと、いかにも80年代っぽさ満載のおおらかなB級アクション娯楽作といった感じであった。
ちなみに『ゴリラ』というのは邦題で、ほんとうのタイトルは違う。原題は『RAW DEAL』である。
英語に明るくないのでネットの英和辞書で調べてみたら、「不当な扱い、残酷な扱い」と出てきた。
全然ゴリラ関係ねえじゃん。
じっさい観てみたら、シュワルツェネッガーがゴリラに扮するシーンなんか一切なかったし、本物のゴリラ自体、一頭も出てこなかった。
「当時同時期に公開されていたスタローンの『コブラ』に対抗して日本の配給会社が勝手にスタローンがコブラならシュワルツェネッガーはゴリラだ!と公開された刑事アクション」
とのレビューがアマゾンに掲載されており、どうやらこれが真相らしい。
たしかに見ため的にシュワルツェネッガーといえばゴリラである。
ただ、そんなことを言ったら『コマンドー』も『プレデター』も『ターミネーター』も全部『ゴリラ』というタイトルになってしまう。よくシュワルツェネッガーが怒らなかったものだ。
「万が一、『ガッツ伝説』が世界的に上映されることになったら、ガッツのことを知らない外国人用に『ゴリラ』というタイトルで公開されるのではないか」
と、『ゴリラ』を鑑賞しながら考えつつ、結局、暇な正月休み中も『ガッツ伝説』のDVDが俺の部屋で再生されることはなかった。
こうして俺の今年の正月休みは終わった。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。