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【第2回】はじめて○○へ行ってみた「2時間ノンストップひとりカラオケ」

第2回目となる「はじめて○○へ行ってみた」であるが、先日「ひとりカラオケ」略して「ヒトカラ」にはじめて行ってきたのでその詳細をレポしてみようと思う。

「カラオケは何度も行ったことがあるけどヒトカラは勇気がなくてちょっと…」

という人間は多かろう。

ご多分に漏れず俺もそうであった。

結論から言うと、ひとりで行こうがどうってことありません。

もちろん店員も慣れた感じでまったく気にしちゃいない様子であって、まあ、いまじゃヒトカラする人なんてフツーにいるだろう。「迷わず行けよ。行けばわかるさ」というアントンの言葉どおりであった。

で、当日入ったカラオケショップは、「フラココ」という店である。

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tanoshii-karaoke.com

 

上のリンク先が店のホームページである。

なぜこの店にしたのかというと、どうせなら一度も行ったことがない店に行ってみようというのと、そのうえ利用料金が安く、かつ、ヒトカラ目的で利用する客も多いとのことで、さらに俺の自宅からわりと近いところに店舗を構えているいうのもあってここにした。

とはいえ、単に「ヒトカラ行ってきました」っていう記事じゃ、なんというか、芸がない。じっさい検索してみたらそういう系の記事が山ほどあった。

俺はミュージシャンのライブをよく観に行く。

ライブなんて楽しませてもらうのが当たりまえだと呑気に観覧しているが、ステージ上で演奏をしているミュージシャンはといえば、基本2時間ちかくノンストップで歌いっぱなしである。

これは相当キツイのではないか。

だったら俺もカラオケ店にて2時間ノンストップの「ライブ」を開催してみようじゃないか。もちろんヒトカラなんで俺の「ライブ」には客はひとりもいないが、おんなじような経験をすることでミュージシャンの頑張り具合なり苦労なりが多少なりとも理解できるかもしれない。

というわけで、前日の夜に「ライブ」当日に歌う曲を携帯にメモしセットリストを作成。以下がそのセットリストである。

 

1.「Learn To Fly」Foo Fighters 

2.「平成理想主義」エレファントカシマシ

3.「ゆらゆら帝国で考え中」ゆらゆら帝国

4.「神様、仏様」椎名林檎

5.「Soundtrack To Murder」Kimonos

6.「はつ恋」小島麻由美

7.「通りを越え行く」エレファントカシマシ

8.「Beetlebum」Blur

9.「Karma」スーパーカー

10.「In Bloom」Nirvana

11.「Love Is Dead」B'z

12.「ひまわり」小島麻由美

13.「日常に生きる少女」Number Girl

14.「長く短い祭」椎名林檎

15.「すばらしくて NICE CHOICE」FISHMANS

16.「BREEDING」hide with Spread Beaver

17.「The Universal」Blur

18.「Don't Look Back In Anger」Oasis

19.「生命賛歌」エレファントカシマシ

 

序盤は激しめの曲で盛り上げ、中盤、バラード系の曲をちょこちょこ入れて客をうっとりとさせつつ、終盤でエンディングに相応しい超絶名曲を怒涛のごとく繰り出すという、緩急を巧みに織り交ぜた見事なまでにパーフェクトなセットリストと言えよう。

まあ、盛り上げるもうっとりもなにも客はいないが。

ちなみにシングルリリースされた曲がやたらと多いのは、マニアックな曲を選択した結果、いざ歌おうとしても曲が機械に入っておらずセットリストが急遽変更というトラブルを避けるためである。我ながらじつに抜かりのない男であると感心するしかない。

というわけで平日仕事帰りの20時ちょい前に入店。

「あのすいません、はじめてなんですけど」

受付カウンターのバイトっぽい若いあんちゃんに声をかける。

「それでは、こちらのほうにご記入ください」

用紙を手渡され個人情報を入力。さらに身分証明が必要とのことで運転免許証を渡して無事手続きは完了と相成った。

続いてコースを選ぶ。

「1時間30分以上をご利用予定でしたらフリータイム制をお選びになったほうがお得です」

とのこと。今夜の「ライブ」の想定時間は2時間なのでむろんフリータイムを選択。

ちなみにこの「フラココ」という店は、月~木・日・祝日の18時から5時までの間にフリータイムで入店すると最大5時間まで料金は一律1000円(税抜き)であるらしい。しかもドリンクバー付きだ(アルコールの飲み放題やなにか食事を頼む場合は別途で料金が必要)。あと、一番上に挙げた画像を見ればわかるとおり、店内には飲食物を持ち込むこともできる。

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店内はこんな感じ。ファンシーな配色具合のせいで目がチカチカして仕方がないが、べつに寝に来たわけではないのでどうだっていい。ドリンクバーにてメロンソーダを調達し、とっとと「ライブ会場」となる部屋に入室する。

で、問題の部屋だが、広さは5畳半から6畳といったところだろうか。ヒトカラ専用の部屋かどうかは不明。いずれにしても、ひとりで歌うぶんには問題のない広さである。

さて、いよいよ「ライブ」開催だ。

事前に立ち寄ってきたコンビニで購入したレッドブルを一気に飲み干し気合を入れる。

20時ぴったりになったところで「ライブ」開始。

オープニングナンバーであるフー・ファイターズの「ラーン・トゥ・フライ」を選択・送信する。

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ポップかつ軽快なサウンドをバックに声を張り上げて歌う。

ちなみに俺の歌唱力はどんな塩梅かというと、べつに上手かないが声量だけは無駄にあるレベルとだけ言っておく。

とにかく声の調子はすこぶるいい。これなら2時間問題なく歌いきれそうだ。

歌っている最中、合間合間でセットリストの5曲目まで送信。もちろんノンストップなので休憩なぞ入れるつもりはなく、間髪入れずに曲を歌い続けるためだ。

5曲目の「Soundtrack To Murder」(Kimonos)まで歌いきる。

やばい。

まだ5曲目なのにかなり疲れた。

時間を確認してみると30分くらいしか経ってない。

こんなんで最後まで歌いきれるのだろうか…。

とりあえず部屋をいったん出てドリンクバーへ行き紅茶花伝を調達しつつトイレで用を足す。

「2時間ノンストップで歌いきるんじゃなかったのか」

というお叱りの声が聞こえてきそうだが、ライブを観に行ったことがある人ならおわかりだろうがライブには「MCタイム」という「ミュージシャンによるおしゃべりの時間」がほぼ漏れなく付いてくる。あのMCタイムというのは、客をたのしませる演出であるのと同時に、じつはミュージシャンが一旦休憩するための役割もあるのである。

もちろん俺の「ライブ」には客などおらず、ひとりでマイク片手におしゃべりするわけにもいかないのであって、なので、MCの代わりにドリンク取りに行ってついでに便所で用を足したまでの話だ。

というわけで、部屋に帰り紅茶花伝で喉を潤しつつ煙草を吸って一服。

10分程度の長めの「MCタイム」を経て再びライブ続行。

6曲目「はつ恋」(小島麻由美)→7曲目「通りを越え行く」(エレカシ)→8曲目「ビートルバム」(ブラー)→9曲目「Karma」(スーパーカー)といった、おとなしめの曲を順調に歌いこなしていく。

中盤をバラードタイプの曲で固めたのは、喉を休ませるのと最後まで歌いきるための体力回復という、ちゃんとした意図があって選曲したものだ。これも実際のミュージシャンのライブを見て学んだことである。

曲間、隣の部屋から「♪会いたくて会えなくて~」とかいうどこかで聴いたような曲を歌う女の声が聴こえることに気づいた。

なんかムカついたので、こちらも負けじと10曲目「イン・ブルーム」(ニルヴァーナ)を魂を込めて絶唱。

続いて11曲目「Love Is Dead」(B'z)を歌唱。

正直、この日、歌っていて一番キツかったのがこの曲だ。B'zの曲はさすがにキーが高く、疲労もあってなかなか声が出なかった。ちなみに選曲した曲はすべて原曲と同じキーで歌った。自分的に聴きなれているキーのほうが歌いやすいからである。

14曲目の「長く短い祭」(椎名林檎)歌唱。

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この曲もキーが高いし休む間もなく歌が続く曲なので相当キツかった。

それでもなんとか15曲目の「すばらしくて NICE CHOICE」(フィッシュマンズ)を歌いきったところで本編終了。

時計を確認すると21時27分。

よし、あとは「アンコール」を残すのみだ。

部屋をいったん退出しドリンクバーにておかわりのメロンソーダを調達しつつ再びトイレで用を足す。で、部屋に戻りメロンソーダ飲みながら煙草を吸って一服。さすがにもう疲労困憊で汗もダラダラだ。

しばらく死んだように横になる。10分くらい休み気合を入れなおし、そしてついにアンコールに突入。

アンコール3曲目「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」を歌唱。

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やはりオアシスファンとしてこの曲は欠かせない。

「生命賛歌」(エレカシ)歌唱。

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オーラスである。これもかなりキツい曲だが、どうにか気合で歌いきった。

「ライブ」終了。時刻は21時53分。2時間には若干届かなかったが、充分に「ライブ」をやりきったと言える時間だろう。

結論。

こんなことをツアーとかで連日連夜こなしているんだから、ミュージシャンってすごい。今回、自分自身が「ライブ」をやってみることでミュージシャンへの尊敬の念がより深まった。ミュージシャン、マジリスペクトである。

2時間ちょい居て会計は1080円。

うん。安い。

にしても、まあ、とにかく疲れた。この日だけでたぶん、2・3キロは痩せたはずだ。

ダイエットしたいという人には、ぜひともカラオケ2時間ノンストップ歌唱をオススメしたい。俺と同じようにミュージシャンの気持ちを少しでも理解したいという人にもオススメだ。俺はもう2度とやらないが。