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今までいろんなミュージシャンのライブを観に行ったが、「本気で夢中になって楽しめた」ことがあんまりない理由

どうでもいいような日々がだらだらと続く…それが、日常というものである。

まあ、中にはどこかの国の大統領のように「毎日、刺激にあふれる生活をしている」という人もいるだろう。「大勢の美女を侍させてパーティ三昧の日々を送っている」とか、あるいは、どういう理由があってそんなことをしているのか皆目見当もつかないが「毎日、虎と格闘している」みたいな、このうえなく刺激的な日々を送っている人もいるかもしれない。が、そういう人はあくまでも少数だろう。

いや、しかし、よくよく考えたら

「おまえって刺激的な生活をしている?」

なんて誰かに面と向かって訊いたことなんてない。

じっさいは毎日、刺激にあふれる生活をしているの人のほうが多く、俺のようにだらだらとどうでもいいような日々を過ごしている人のほうが少数派なのかもしれない。

まあ、どちらのほうが多数派でも少数派でもかまわないが、とにかく俺みたいな小市民はどうでもいいような日常をだらだらとやり過ごしているわけであって、そのような日々を過ごしストレスが積もり積もって許容量をオーバーすると精神的なカンフル剤みたいなものが必要になってくる。

たとえば、リフレッシュを図るため旅行を計画する人も多かろう。そこまで大掛かりでなくとも、ギャンブルや風俗に通いつめたり、あるいはもっとおもいきって薬物に手を染めたりする人間もいる。とくに刺激的な毎日を送っているわけでもない小市民にとって、「非日常的な時間」こそが精神のカンフル剤になりうる。

俺にとってのカンフル剤、それは、ミュージシャンのライブを観に行くことである。

これまでフェスを含め、洋邦ミュージシャンのライブをそれなりの本数観てきた。当然、自分で好きで行ったもんだし楽しく有意義な体験だった。

しかし、ぶっちゃけいえば、ライブを観に行って「本気で夢中になって楽しめた」経験があるかというと、おそらく片手で数えられるほどしかない。

いや、さすがにそれは言いすぎか。

とはいえ、観に行った数に比べるとかなり少ないのは間違いない。

べつに観に行ったミュージシャンのパフォーマンスがひどかった、とかそういうわけではない(まあ、そういうこともなかったわけではないが)。

俺がライブになかなか夢中になれない理由、それは俺の性質にある。

たとえば、ライブ会場に「個性的なノリかた」をしている人をひとたび発見すれば、その人のことが気になって仕方がなくなる。

以前書いたが、前にマーズ・ヴォルタのライブを観に行ったときも妙にオドオドしている外国人の客がいて、そいつのことがなんだかやたらと気になって、なかなかライブに集中できないなんてこともあった。

 

 

よく言えば「視野が広く、いろんなことに目が利く」、悪く言えば「常に意識が散漫で、ひとつのものごとに対する集中力にかけている」。

とでも言おうか。

とにかくそういう人間なのだ。

で、そういう性質のせいなのかわからないが、俺はふだん町を歩いていると「おもしろげな人」に遭遇する機会がわりあいよくある。「わりあいよくある」って書いたものの、まあ、誰と比べたわけでもないのでじっさいのところはよくわかりませんが。

「あれってステマだろ!」

「うん、ステマだよステマ!」

などと、やたらと「ステマ」という言葉を連呼している中学生の男子2人組。

バイクを走らせながら器用にゲロ吐いてるおっさん。

この数日、町で発見した「おもしろげな人たち」だ。

昨日、ちょっとチェックしたい家電製品があって、仕事帰りに某大手電機店に立ち寄ることにした。

俺の目当ての商品は店の2階にあるので1階のフロアを通ってエスカレーターのほうへ向かう途中、40歳ぐらいのサラリーマンふうのおっさんが展示用の商品であるマッサージチェアを倒して横になっていた。

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「ああ、おっさん疲れてるんだなあ。このおっさんも毎日たいへんなんだなあ」

なんて思いつつ2階へ。

約30分後。

目的を果たしたので一階に降りてきて店を出ようと思ったら、さっきのおっさんがまだ寝ていた。

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あきらかに「ガチ寝」している。

店員は注意しなくていいのだろうか。

まあ、いいか。俺の店じゃないし。

「ああ、今日も“おもしろげな人”に遭遇したなー」

そんなことを考えながら店をあとにした。

こうして、今日も明日もどうでもいいような日々がだらだらと続いていく。