【第9回】iPodをシャッフルして出てきた5曲を語ってみる

前回、ぽっくんが読んでいた音楽雑誌を振り返る的な記事を書いたが、そういえば『スヌーザー』という雑誌があったこともすっかり忘れていた。

snoozer (スヌーザー) 2006年 08月号 [雑誌]

snoozer (スヌーザー) 2006年 08月号 [雑誌]

 

 

スヌーザー』といや、元『ロッキング・オン』のライターにして編集長であるタナソーこと田中宗一郎氏を筆頭に個性あふるるライター達が集った音楽雑誌であり、「アパシー」だの「ジュビリー2000」だの音楽雑誌ではあまりお目にかかれないワードを散りばめつつ、ケミカル・ブラザーズのことを「ケムズ」と呼んでライター・読者共通の村用語のごとく一生懸命流行らせようとしたり等、紙面全体にヌラヌラと漂う社会派っぽいというか若干誇大妄想的な独立国家っぽいというか、とにかくあの独特な世界観が良くも悪くも印象深く、私も気が触れたときに、じゃなかった、気が向いたときにちょくちょく購入・目を通していたものだった。

スヌーザー』誌もやはり数年前に力尽きお亡くなりになられたというのを風の噂で訊いた。

あの「個性的なライター達」はいまも元気にご活躍されておられるのだろうか。

まあ、タナソー氏は無駄に生命力が強そうだったのでいまも元気にやっておられるのでしょうけど。あと唐沢だったか唐嶋だったかいった女ライターだとか、壺太郎だったか珍しい名前のたしか失踪騒ぎを起こしたりもした若手ライターもいたと記憶している。

「なかなか発売日どおりに発売されない」という意味でも唯一無二の存在感を示していた音楽雑誌だったと思う。

合掌だ。南無南無。

ともあれ、前の記事と合わせてざっと音楽雑誌を振り返ったが、私が一番熱心に読んでいたのは間違いなく『ロッキング・オン』である。読み始めたのがちょうどその時期だったというのもあって、とくに増井修氏が編集長をやっていたころが勢いがあって好きだった。そのころの私は洋楽を聴き始めたばかりの若輩者であり、ふだん聴く音楽にしても『ロッキング・オン』から多大な影響を受けた。

……と、ここまで書いて思い出したが、そういや増井氏は『ロッキング・オン』退社後、いろいろあって、で、その後にたしか前回の記事で取り上げた『ワッツイン・エス』の編集長にも一時期就任されていたはずだ。

その後の増井氏の動向は知らない。

いまも元気にされておられるのだろうか。

まあ、増井氏のことだから、何冊かの本を読み、草木に水をやり、熱帯魚にエサをやり、オナニー等をしつつ、いまも元気にご活躍されているに違いない。

さて、第9回「iPodをシャッフルして出てきた5曲を語ってみる」であるが、図らずもロキノン臭(『ロッキング・オン・ジャパン』誌含む)が色濃いミュージシャンが並んでしまった格好である。まあ、誰がロキノン系で誰がロキノン系じゃないのか、いまいちよくわかりませんが、ともかく、『ロッキング・オン』誌に対しては元読者として、今後も元気にご活躍をと、陰ながら応援している所存です。

 

エレファントカシマシ「夢のちまた」(Live)

ライブ盤『野音 秋』収録。和風な情緒あふれる曲調に、会場内に響き渡る虫の音が絶妙なハーモニーとなっていて、なんとも風情のある名演となっている。多くの邦楽ミュージシャンが西洋的なロックからの影響を良くも悪くも感じさせるのに対して、この曲のように「和」なワビサビをどうしようもなく感じさせるロックに関しては宮本浩次の独壇場と言えると思う。

野音 秋(Amazon.co.jp 独占限定盤)

野音 秋(Amazon.co.jp 独占限定盤)

 

 

Oasis「Cast No Shadow」

UKバンドらしいメランコリックな曲調に優雅なストリングスという定石すぎるアレンジながら、甘すぎず重たすぎることもないサウンドが心地よい。ここらへんはプロデューサーであるオーウェン・モリスの功績が大きいだろう。ちなみにこの曲は、当時ドラッグ中毒に苦しんでいたヴァーヴのリチャード・アシュクロフトに捧げた曲だと言われている。長渕も清原に曲を捧げてあげればいいのに。余計なお世話である。

Cast No Shadow

Cast No Shadow

  • オアシス
  • ロック
  • ¥200

 

Oasis「Wonderwall」

リアムの歌い出しのところでいまだにゾクっとしてしまうぐらい好きな曲だが、正直そこまで優れた曲だとも思わないし、なぜアメリカで唯一大ウケしたのがこの曲なのかという疑問もある。実際、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのライブでは、「シャンペン・スーパーノヴァ」も「スーパーソニック」もノエルのヴォーカルで違和感なく聴くことが出来たが、この曲に関してはノエルのヴォーカルでは退屈に聴こえてしまった。この曲はやはりリアムのヴォーカルでこそ映える曲であり、リアムのヴォーカルこそがこの曲をスペシャルな存在にしていると思う。あと、アラン・ホワイトの手数の多いリズミカルなドラムも何気にいい仕事。

 

Cornelius「Star fruits surf rider」

今の時代にドラムンベースを導入している曲を聴くと「ダッセえなあ」と思ってしまうことが多々あるが、この曲は今でもかっこいいですね。まあ、名曲です。

STAR FRUITS SURF RIDER

STAR FRUITS SURF RIDER

 

Nirvana「Tourettr's」(Live)

アルバム『フロム・ザ・マディバンクス・オブ・ウィッシュカー』収録のライブ・バージョン。シンプルなパンク・ロック調のナンバーであり、日本語に訳された歌詞には「こ×まん、そーく、べんしょう」としか書かれていない。まあ、ひどい曲だ。ひどくてじつに素晴らしい曲だ。ちなみに、じゃがたらにも似たような、ほぼ「ヴァギナ」「ファック」と連呼しているだけの、その名もズバリ「ヴァギナ・FUCK」というひどい曲がある。あちらは俺が聴いたかぎり、ただのひどい曲である

 

というわけで、洋楽雑誌を振り返りつつ「ロキノン厨、乙」(←使い方合ってんのかよくわからんが)なエントリーでした。おしまい。