読んでる?
さて、今日は最近聴いた音楽の感想を書きたいと思う。
なんか気づいたら音楽の記事ばかりになっているのは、最近は家に帰ってくると音楽を聴いてばかりの日々であるからで、もちろんそれ以外にも、家ではメシを食ったり風呂に入ったりクソをたれたりしているが、今日はこんなスイーツを食いましただとか入浴剤はこんなの使ってますだとか今日のクソはこんな色で快便でしただとか、俺はアイドルじゃないのでそんなことを書いても誰も喜ばないだろうし、なので自然と音楽の記事が多くなっているわけであって、というか音楽の記事にしたって誰も喜んで読んでない可能性もなきにしもあらずだが、そういうつらい現実は華麗に無視してとりあえず書く。
●ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『エレクトリック・レディランド』
10年ぶりぐらいに再聴。④の『ヴードゥー・チャイル』まではめちゃくちゃかっこいいが、そこをピークにその後はなかなかテンションが上がりきらず結局最後まで行ってしまうのは変わらない。ジミヘンの最高傑作と言われており、「聴くたびに新たな発見がある」という触れ込みのアルバムであって、エレキの轟音をメインに据えたサイケかつスペーシーな音像は個人的にはストーンズやツェッペリンなんかよりも理解しやすいが、音楽的な情報量があまりにも膨大なためか、聴くたびに新たな発見があるどころか聴けば聴くほどなんだかよくわからなくなってくるというのが正直なところだ。ただその一方で、もう少しで「掴めそう」という感触もないではない。にしても、④の『ヴードゥー・チャイル』は本当にめちゃくちゃかっこいい。
●スクービー・ドゥー『アウェイ』
これまでと同様、ファンクやソウル・ミュージックをベースにしたロックンロールが展開されていて、⑤の「ファンキー獣道」ではバンド史上初となる本格的なヒップホップにも挑戦している。そういった意味では意欲作とも言えるだろうが、2009年リリースの『SPARKLE』以降、全体的な部分で作品を重ねるごとにどんどん大人しくなってしまっている印象があるのが気になる。まあ、いつまでも勢い任せの初期衝動ではやってられないし、キャリア相応の円熟味のあるサウンドと言えるのだろうが、個人的には少々物足りなく感じてしまう。今のところ通して10回ほど聴いたが、iPodにぶち込みたいと思ったのは②の「It’s A New Day」と③の「アウェイ」あたりだろうか。うーん。いや、全然悪いアルバムじゃないんだけど。
●クーラ・シェイカー『K 2.0』
ここ数年まったく音沙汰がなく自然消滅してしまったとばかりに思っていたので、じつに6年ぶりのフルアルバムリリースの報は嬉しい驚きだった。で、ワクワクしつつ聴いてみたのだが、うーん……やっぱり「再結成後のクーラ・シェイカー」という感じ。つまり、いまいちパッとしない印象を受けてしまうアルバムである。曲によってときどきハッとするフレーズもあったりするが、どうもそれが長くは続かない。身も蓋もないことを言ってしまえば、スマパンしかり、往時の輝きを取り戻すのはなかなか難しいよね、という感想になってしまう。まだ聴き込みが足りないので、しばらくしたらまた印象が変わるかもしれないが。
●ミレニウム『ビギン』
「ソフト・ロック」というわかるようなわからないようなジャンルの名盤中の名盤とされているアルバム。まあ、乱暴に言ってしまえば、ようするにビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』であり、コーネリアスの『ファンタズマ』でしょ、という音楽。リリースは超古く、68年のアルバムである。ちなみに68年生まれの著名人は、ブル中野、ユリオカ超特Q、チバユウスケ、阿部和重、ミカ・ハッキネンなどがいる。だからなんだと言われても困ってしまうが、しかし、音自体は超古いという印象はまったくなく、職人によって細密に作りこまれたようなポップ絵巻的なサウンドは今聴いても新鮮。イイネ! とりあえず、③の「アイ・ジャスト・ウォント・トゥ・ビー・ユア・フレンド」と④の「5 A.M.」はiPodにぶち込んだ。ちなみにこのアルバム、リリース当時は箸にも棒にも引っかからず、バンドもこのアルバム一枚をリリースしたのみで解散してしまったらしい。まあ、AKBやらのアイドルソング全盛の今の時代に冠二郎のようなゴリゴリにプログレッシヴな演歌は需要がないのと同様、サイケなロックで革命だっつう時代にこんな甘々な角砂糖のごときサウンドがウケるというのもムチャな話だったのだろう。
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まだまだあるが、疲れたので今回はここまでにしておく。また気が向いたら書きます。