海外スターを日本人的な名前に当てはめてみると妙な親近感が湧いてくる件

 

キング・オブ・ポップ-ジャパン・エディション

キング・オブ・ポップ-ジャパン・エディション

 

 

かつて私たちの住む世界にはマイケル・ジャクソンという人がいらっしゃいました。

全盛期にリリースしたアルバムはなんと現在までに一億万枚以上のセールスを記録している、「キング・オブ・ポップ」と呼ばれた人類史上稀な音楽家であり、と同時に、美容整形手術を何度となく繰り返したり、児童への並々ならぬ愛情を示したり、一風変わった、いや、「五風くらい変わった人」としても話題に事欠かなかった人です。

実際、1980年代のある時期から90年初頭ぐらいまでは、「世界で一番有名な人」と言っても過言ではなかったでしょう。

マイケルが歌をリリースするとなれば、信じられないほどの多くの人々がそれを買い求め、マイケルがPVやコンサートで見事なダンスを繰り出せば、それはもう、世界中の人々が狂喜乱舞するほどで、「マイケル=お祭り」と言ってしまえるぐらいの社会現象を起こしたものでした。

あまりに大騒ぎっぷりに、ペットとして飼っていた猿まで有名になったほどです。

マイケル・ジャクソンが好きだった人たちはもちろんでしょうが、とくに好きではなかった人たちからしても「とにかくなんだか、いろんな意味で凄い人」と、誰しもが思わされる存在だったのは間違いないでしょう。

それにしても、ふと冷静になって考えてみました。

マイケル・ジャクソン

なんとまあ凡庸な名前でありましょうか。

「マイケル」にしても、「ジャクソン」にしても、アメリカ人的に考えれば、じつにありふれた名前と言えるでしょう。

で、これを日本人の尺度から日本人的な名前に当てはめてみると、おそらく「山本太郎」あたりが一番しっくりくるのではないでしょうか。

つまり、アメリカ人の尺度から考えればおそらく「マイケル・ジャクソン」=「山本太郎的な名前」であり、

「マイケル、整形につぐ整形でついに顔面崩壊!」

「マイケル、今度はネバーランドチャイルド・プレイ疑惑!」

と、我々日本人からしたら

「やっぱマイケルはスケールが違うね。モノホンにはかなわねえや」

などと、本場仕込みのワイドショー的なネタにひれ伏すしかありませんでしたが、とうのアメリカ人からしたら

「山本、整形につぐ整形でついに顔面崩壊!」

「山本、今度はネバーランドチャイルド・プレイ疑惑!」

といった感じで、そこにはある種の牧歌的な雰囲気さえ漂っていたふうに思われるのです。

で、これに照らし合わせて考えると、「マイケル・ジョーダン」はおそらく「岡本太郎」あたりであり、「マイケル・ダグラス」は「葉加瀬太郎」、「マイケル.J.フォックス」にいたっては「杉作J太郎」でしかなく、もはや我々日本人にとって「マイケル」など恐るるに足らずといえるのではないでしょうか。

では「マイケル関連」から離れて「ブラッド・ピット」はどうでしょうか。

これだって、たしかに「ピット」はちょっと珍しい姓と言えなくもないでしょうが、名の部分である「ブラッド」のほうがいささか平凡です。

つまり、「ブラッド・ピット」=「宮川一郎太」あたりが相応しいでしょう。

さらに名の字、つまり「トム」という部分がきわめて凡庸な「トム・クルーズ」はおそらく「野々村真」あたりでしょうし、「ニコラス・ケイジ」は「小野寺昭」相当、「リチャード・ギア」は「小久保とものしん」あたりでしかないと容易に想像できるというものです。

あるいは「ニコール・キッドマン」なんていう、女のくせに男っぽい姓の字を持ったいささか複雑な人物もいらっしゃいますが、これは「山本“KID”聖子」あたりで万事解決でしょう。

その一方、「レオナルド・ディカプリオ」などはなかなかに珍しいですし、格式高いようなところも感じられるので、おそらく「林家木久蔵」もしくは「天龍源一郎」クラスに相当すると思われます。

と、このように解釈していくと、今までは遠い存在という感覚で接していた海外スターたちがなんだかとても身近な存在に思えてくるのだから不思議というしかありません。

それにしても、こうしたなかであらためて考えると、「マドンナ」という名前は凄いです。

もちろん芸名ではありますが、なにしろ「聖母」であって、つまり、

「聖母、へそ出しルック!」

「聖母、写真集『SEX』発売!」

などと、色々と世間を大騒ぎさせたりしてきたわけですから恐れ入ります。

しかしながら上にはもっと上がいて、これが「プリンス」となると、まさに正真正銘本名です。

我が国のファンの間でも「殿下」という愛称で親しまれており、当たり前ですが、つまり

「殿下、グラミー賞獲得!」

「殿下、『バットマン』熱唱!」

であるのだからして、なんだかんだいって「アメリカってでっけえなあー」と実感せざるを得ないのでした。

最後に、珍しいうえになんとも読みづらいことこのうえない「アーノルド・シュワルツェネッガー」に触れたいところですが、おそらく「辺土名一茶」あたりに相当するだろうと思われるものの、というかこの人はオーストラリア人であるので、じっさいに珍しい名前かどうかはとうのオーストラリア人の方々におうかがいくださりますれば幸いです。