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映画『キャットウーマン』‐「猫女の映画」を大真面目な態度で観られるか否かが問題だ‐

どうも『キャットウーマン』っていう言葉の響きや「ハリウッド映画」ってことでごまかされているような気がしてならない。

冷静に考えてみよう。

「猫女」である。

ようするに、猫に変身する女が主役の映画だ。

こんなものをのんきに観ていて本当にいいのだろうか。

もっと観るべき映画があるのではないか。

SPACE BATTLESHIP ヤマト』とか『スシ王子』とか。

や、猫女はちょっとねえ……。

まあでも、そんなこと言ったら本体であるバットマンだって、おんなじようなものだ。『ダークナイト』だって言ってみりゃ、こうもりのコスプレをしたおっさんと白塗りの化粧したおっさんが延々としばい合いをしている映画なわけだし。

 

 

しかし、『ダークナイト』は素晴らしかった。本当に感動した。もう3回は観た。3回って、たいした回数じゃないじゃないか、と言う人がいるかもしれないが、これまでで一番観た映画が『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の5回、次いで『スシ王子』の4回なので、かなり多い方である。

ともあれ、くだらない先入観や偏見は無視するべきだ。おすぎだって、きっとそう言うだろう。映画ファンとして、おすぎの言葉は無視できない。

さえないOLのペイシェンス(役名)が、ひょんなことからキャットウーマンとして生まれ変わる。文字通り人間離れしたその「猫的な能力」を使って、夜中に音楽をガンガン流してバカ騒ぎしている隣人どもを懲らしめたり、バスケで意中の男をこてんぱんに負かしたり、宝石店に忍び込んでいる強盗二人組を懲らしめたうえ金銀財宝を横取りしたり、特殊な化粧品によって肌が大理石化した悪いオバハン(シャロン・ストーン)を懲らしめたりするアクション活劇である。

なんだかこうして並べてみるとやってることが微妙にちまちましている気がしないでもないが、あくまでも演じている本人はビートの効いた音楽をバックに終始ノリノリといった感じだ。

キャットウーマンを演じているのはハル・ベリー

畏れ多くも黒人としてアカデミー史上初の最優秀主演女優賞を獲得した人がノリノリで猫女を演じているのだからなんだか凄い。

映画の中で主人公ペイシェンスが手に入れた「猫的な能力」はどんなものかというと、ズバリこんな感じだ。

・猫並みの俊敏性、跳躍力、異常に身体が柔らかくなる等、驚異的な身体能力。
・暗闇の中でも目がよく見える。
・高い所から背中向けで落っことされても猫のように回転して足から着地できるので怪我をしない。
・猫缶やマグロの切り身に目がなくなる。

まあ、たしかにこんな能力を身につけたら、まずケンカに負けることはないだろう。懐中電灯もいらなくなるし、毎日の献立だっていちいち何を食おうかなんて考える必要がなく猫缶かマグロ食ってりゃいいんだから楽だ。高所恐怖症の人も大助かりである。

しかし、やはりなんだかどうもちまちましている。

もっとなんというか、キャットウーマンならではの驚くような特技というか「猫女になって良かった」と実感できるような部分はないのか。

さすがに主人公もこのしょぼすぎる能力には困惑したのか、キャットウーマンの歴史に詳しいオバハンの元へ相談に向かう。視線を落とし虚ろげな表情を浮かべるペイシェンスをやさしく諭すように猫耳付きのマスクを持ちながらオバハンは言うのだ。

「運命を受け入れて」

いや、んなもん被りたかねえよ。

直後シーン変わって、猫耳付きのマスクを被り夜の街をドヤ顔で闊歩する主人公への「いや、受け入れるの早すぎだろ!」という俺のつっこみが届くことはもちろんない。

映画はラジー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・主演女優賞の4部門を受賞。

「つーか、イケてないですから!」

という全米国民の冷静かつ的確なつっこみが炸裂したということであろう。

まあ、猫女だしなあ。

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