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映画『スネーク・アイズ』‐ストーリーとかは置いといて、ニコラス・ケイジの「因り顔」をお腹いっぱい楽しめる映画‐

映画

白人の特権と言えば「ハゲてるのにかっこいい」ところだ。

とくにハリウッド・スターにそれは顕著である。

クリント・イーストウッドショーン・コネリージーン・ハックマンブルース・ウィリス……どいつもこいつもハゲてるのにいちいちかっこいい。ジェイソン・ステイサムヴィン・ディーゼルなど、若手というには若干トシを過ぎているが、新世代の「ハゲかっこいい」奴らの活躍も目覚しく、その輝きっぷりは目も眩むばかりだ。

 

 
とはいえ、例外はいる。

ニコラス・ケイジだ。

上に挙げた連中と同様にバリバリのハリウッドスターであり、ハゲてるが、ニコラスはかっこよくない。

莫大な資金が投入された豪華きわまりないハリウッド映画で、ニコラス・ケイジがいくらイケてるキャラを演じていても、けっして憧れたりはしない、ある意味貴重な存在と言えよう。

 

 

思うにニコラスの場合、顔がどうもはっきりしすぎなのではないか。

目、鼻、口といった顔のパーツのどれもが自己主張しすぎだし、おまけにヒゲも濃い。脂ギッシュ度120パーセントの顔面であり、結果、ハゲを無駄に強調している感が否めない。

あと、ニコラスと言えば、あの困っているようなオロオロした表情だ。あれもニコラスの「かっこよくなさ」に拍車をかけているような気がする。

かつての猪木VSホーガンで、猪木に「ベロ出し失神」という一方的なアングル(※ようするに筋書き破り)を仕掛けられたホーガンがリング上で見せたオロオロした表情が「因り顔」の頂点だと思うが、あのホーガンの因り顔に匹敵するファンタジーがニコラスの顔面には内包されているように思う。

巨匠ブライアン・デ・パルマが監督をした本作『スネーク・アイズ』は、デ・パルマお馴染みのサスペンス映画ということもあり、終始オロオロとした表情を浮かべているニコラスを思う存分に堪能できる作品だ。

ちなみにこの『スネーク・アイズ』だが、ファンの間ではあまり評価はかんばしくない作品らしい。

個人的にデ・パルマは好きな監督であり、ほとんどの作品を鑑賞しているが、たしかにデ・パルマの監督作としてはあまり印象に残らない内容ではある(ちなみに、個人的に一番好きなデ・パルマ監督作は『ミッドナイト・クロス』です)。そういった意味で、この映画は「ストーリーとか内容は置いといて、ニコラス・ケイジの因り顔をお腹いっぱい楽しむための映画」として記憶されるべきなのかもしれない。

それにしてもいまだによくわからないのが、ニコラスの本国アメリカにおける立ち位置である。

間違っても我が国におけるキムタクや向井理みたいな「イケメン俳優」としてカテゴライズされてないだろうし、かといってユースケ・サンタマリア伊藤淳史のような「三の線」と断定できないのは、あまりにも「イケてる風味のキャラ」を演じすぎているからだ。謎だ。

スネーク・アイズ [DVD]

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