「ライブ→客の屁の匂いかがされる」という謎のシステム

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ノエル・ギャラガー兄貴、現在絶賛来日公演中である。

このブログでもう何度も書いてて我ながらしつこいと思うが、私は武道館公演を観に行く。

早く観てええええええええええええええ!!

のである。

ところで、ライブを観に行くとかなりのわりあいで客の屁の匂いをかがされてしまう。

一体、どういうことなのだろう。

音楽好きには便秘の人間が多い、ということなのか。

ライブ会場に入ると条件反射的に屁をこきたくなってしまう、みたいな、よく言われる「書店に入るとなぜか便意を催す」というのと似た謎のシステムが発動する傾向にあるのか。

ちなみに、私はライブを観ている時に屁をこいたことは一度としてない。

「屁のこきかたがわからない」とか、「屁をこくと死んでしまう」とか、そういうわけではない。

むしろ、家にいる時などはけっこう頻繁に屁をこく人間だと思うが、少なくともライブ鑑賞時において屁をこいた経験は皆無である。

屁。

この、なんていうか、耳にすると全身から力という力が抜けるような、なんとも間の抜けたプリティでキュートなネーミングがどうも、いけないと思う。

「屁」といえば聞こえがいいが、ようするにあれは「うんこの息」である。

他人のうんこの息をかがされるだけでも大概なことであるのに、あろうことかそこがよりにもよってライブ会場であるという鬼畜行為。

とくにスタンディング仕様のライブとなれば、大勢の輩がすし詰め状態で密集している。酸素が薄い上、皆飛んだり跳ねたりして熱気がもの凄く、まるで蒸し風呂にいるかのごとく大量の汗が吹き出してくる。そんな場で無慈悲にもうんこの息をかがす。これはもはや殺人行為といっても過言ではない。仮に弱っている小鹿などがまさにうんこの息がたちこめるライブ会場に放たれたとしたら、間違いなくショック死するはずだ。

ただまあ、気持ちはわからないでもない。

コンビニ。

オフィス。

図書館。

スターバックス。

裁判所。

結婚式場。

そういったパブリックな場で躊躇なく平然と屁をこく。そんなことをできる人間は、よっぽど勇気があるかよっぽどの馬鹿に違いない。大概の人間はこきそうになっても無理やり引っ込めるか、引っ込めきれずすかしっ屁になった挙句、「…お、俺はしてないよ!」と言わんばかりの表情で無言を貫くのが常である。

しかし、そんな己の小ささを身に沁みて感じてしまう日常も、ライブ会場となれば話は別だ。なにしろ、大音量でミュージシャンが音楽を鳴らしているのでたとえ壮大な音量の屁をぶっこいたとしても誰にもわからない上、大勢の人間が密集しているため「犯人」をつきとめるのはまず100パーセント無理だからである。

そこで考えた。

カラオ屁ルーム、というのはどうだろう。

とにかく人目もはばからず、思うがまま、存分に屁をこきたい。

そんな人のための、カラオケルームならぬ個室カラオ屁ルームである。

ひとりで入って好きなだけこくのもよし。あるいは、気心の知れた仲間たちとワイワイガヤガヤ賑やかにこきあうのも楽しいかもしれない。専用のマイクを尻にかざして大音量で屁をならせば快感も倍増だ。もちろん、防音・消臭機器はしっかり完備してあるので、そこらへんの心配をする必要は一切ない。これだったら誰にも迷惑がかからないし、ライブ会場でいちいち疑心暗鬼になる必要もなくなるので一石二鳥だ。

うん。これは流行る。わけねえよ。馬鹿。